闇金からお金を借りてしまって、返済に追われている・・・
そんな時は弁護士や司法書士の法律家に相談することをおすすめします。
特に闇金の場合、個人で解決できることは非常に少ないので、一人で悩んではいけません。
そもそも闇金とは?
闇金と聞くと、一般的には法外な利息を取られる業者・・・というイメージだと思いますし、間違ってはいません。
ただ、正確には闇金とは貸金業の登録をせずに貸金業を行っているもの、又は出資法で制限されている20%以上の利息で貸し付けを行っているもののことを言います。
- 貸金業の登録をしていないもの
- 20%以上の利息で貸し付けを行っているもの
※闇金の中には、貸金業の登録をしていながらも、法律以上の利息で貸し付けを行っている業者も存在します。
闇金への返済はする必要がない
借りたお金は返さなければならないのは当然のことですが、出資法の上限20%を超えた金利の契約での貸付は、法律上返還をする必要がありません。
通常、契約が無効であれば、お金は返さなければいけませんが、法律を守らず貸し付けたものは民法708条により不法原因給付というものにあたります。
不法な原因で給付をした者は、その給付をした物の返還を請求することができないとされています。
法律を守らず貸付をする闇金から借りたお金は返還する必要がないのです。
だからといって最初から踏み倒すことを前提で借入をするなんてことは止めるべきです。
詐欺的な行為ですし、そのような状況では専門家に依頼を断られる可能性もあります。
闇金問題を解決するには
弁護士や司法書士に依頼をすると、闇金業者へ専門家が介入したので取り立てをやめるように、受任通知というものを送付するか、直接電話にてその旨を伝えます。
それでも取り立てを辞めない闇金に対しては、
- 闇金の振込先の口座凍結
- 連絡を取り合っている携帯電話の使用停止
- 刑事告訴
上記の措置をとります。
弁護士や司法書士に逆らっても、逆に口座凍結や携帯電話の使用停止等の法的措置をとられてしまえば、闇金にとっては商売ができなくなるという痛手を負ういますし、最悪の場合は逮捕となります。
そのことから専門家が介入しただけで多くの闇金は手を引き、取り立てや嫌がらせを辞めますし、以後の返済もする必要はなくなります。
闇金問題を相談するには
弁護士や司法書士が闇金問題の専門家ですが、どこの事務所でも闇金の対応を行っているわけではありません。
むしろ闇金の対応を行っている弁護士や司法書士は少数派です、あまり闇金対応になれてない事務所に相談するのは今後の嫌がらせ等のリスクを考えるとあまりおすすめしません。
※事務所によっては取り立てを止めることだけを行い、事後の嫌がらせを受けないための対応までは行っていない事務所もあります。
やはり闇金対応の実績が多い事務所に相談すべきです。
闇金に手を出す人の多くは当然お金に困っているわけですから、専門家の費用は分割払い可能な事務所がいいでしょう。
闇金から借りている人の多くは、正規の消費者金融やカード会社からも借りている場合があります。
その場合は闇金の対応と共に、債務整理も相談することをおすすめします。
- すぐに専門家に相談
- 他の債務は債務整理をする
闇金への過払い金請求
法律的には闇金へ支払ったお金は、元本も利息も含めて返してもらう権利があります。
しかし、もともと法律を守っていないので法律を守って律義にお金を返すことはほぼありません。
裁判をするにしても090金融等の場合はそもそも相手がどこの誰かもわからないことが多いので、実際に過払い金が帰ってくることはほとんどない・・・と考えておいたほうがいいでしょう。
ちなみに振り込み詐欺救済法で凍結した口座に残っている預金を被害者で分配するという手続きもあります。
しかし、闇金は口座凍結を警戒してこまめに預金を引き出しているので、口座凍結をしてもあまり預金が残っていないことが多いため、この方法もあまり回収できないことが多いです。
闇金への対応としては、
- 取り立ての停止
- 依頼後の返済不要
上記の対応に留まり、支払ったお金は取り戻せることはほとんどない、というのが現実的な闇金対応になります。
闇金対応まとめ
闇金から借りてしまって困っている場合は、闇金の相談については相談料無料の事務所もありますので、一人で悩まずに弁護士や司法書士の専門家に相談しましょう。
依頼後は取り立てが止まりますので、それだけでも生活は大分楽になると思いますが、さらに闇金業者への返済もする必要がなくなります。