- 三井住友カードで過払い金が発生する条件は?
- 過払い金が返金されるまでの期間
- 過払い金請求のデメリットを知りたい
テレビCMも行っている三井住友visaカード、三井住友カードという会社が発行しています。
三井住友カードはその名のとおり三井住友フィナンシャルグループの会社です。
三井住友カードで過払い金が発生する条件
過払い金は法律の制限よりも高い利息でキャッシングの取引をしていた場合に発生します。
三井住友カードは2005年頃に過払い金が発生しない金利に見直しているため、2005年以前から取引があった場合だけ過払い金が発生する可能性があります。
ただし、三井住友カードで過払い金の対象になるのは、キャッシングの一回払いのみでキャッシングのリボ払いでは過払い金は発生しません。
また、ショッピングの取引では過払い金は発生しません。
利息制限法の金利の上限 | |
10万円未満の借入 | 20% |
10万円以上~100万円未満の借入 | 18% |
100万円以上の借入 | 15% |
過払い金は上記の法律の制限を超えた利息で借りていた場合にだけ発生します。
三井住友カードは2005年頃までは法律よりも高い利息で貸し付けをしていました。
ただし、三井住友カードが法律よりも高い利息で貸し付けをしていたのは、借りた金額を翌月に1回で返済する、一回払いのキャッシングに限られます。
キャッシングを分割で返すリボ払いやショッピングの取引では過払い金は発生しません。
三井住友カードの過払い金請求への対応
三井住友カードは裁判をしない場合、過払い金の60%~80%返金になることが多いです。
それ以上の金額を回収するとなると裁判が必要になります。
過払い金が返金されるまでの期間
- 過払い金元金の60~80%
- 3~5ヶ月での返還
三井住友カードは裁判をしない場合は、過払い金の6割以上の金額の返還には応じる傾向です。
これ以上の金額や過払い金の利息まで回収をするとなると裁判が必要になります。
三井住友カードへの過払い金請求のデメリット
まず三井住友カードのカードは解約になります。
また、三井住友カードでショッピングのリボ払いを返済中に過払い金請求をすると、過払い金とショッピングの残金で相殺され過払い金のほうが少なく相殺しきれない時は、ブラックリストに登録されます。
ショッピングを完済した後に過払い金請求をするのであれば、ブラックリストに登録されることはありません。
カード解約
過払い金請求をした会社のカードは解約になるので、三井住友カードへ過払い金請求をすると三井住友カードは解約になります。
カードが解約すると三井住友カードで貯まっているポイントは失効になるため、ポイントが貯まっている人は事前に交換をしたほうがいいでしょう。
参考:Qカードを退会(解約)するとポイントはどうなりますか? | 三井住友カード株式会社
ショッピング利用中の場合
ショッピングリボ等を利用している場合は、過払い金が発生していても過払い金とショッピングの残債とで相殺されることになります。
ショッピングの残債よりも過払い金のほうが多い場合は相殺後の金額を返還してもらうことになりますが、過払い金よりもショッピングの残債が多い場合は相殺後の残金を任意整理することになります。
- 過払い金50万円-ショッピング残高30万円=20万円の過払い金請求のためブラックリストに登録されない(手続き中、一時的に登録される可能性はある)
- 過払い金20万円-ショッピング残高40万円=20万円の任意整理になるのでブラックリストに登録される
過払い金請求の流れ
まずは三井住友カードから取引履歴という資料を取り寄せて、過払い金の計算をします。
計算後、その金額を三井住友カードへ請求して和解や裁判をして過払い金を回収します。
三井住友カードへ過払い金を請求するには以下のような流れで行われます。
- 弁護士司法書士への相談
- 取引履歴の取り寄せ
- 引き直し計算
- 過払い金の請求or裁判
- 和解or判決
- 返金
取引履歴の取り寄せ
過払い金を請求するには、まずは取引の履歴という書類を三井住友カードから取り寄せます。
取引履歴があれば借り入れ当初からの利息がわかるので過払い金が発生しているかがすぐにわかりますし、完済から何年経っているのかもわかるので、過払い金が時効になっていないか確認もできます。
また取引履歴があれば正確な過払い金の計算もすることができます。
過払い金請求まとめ
過払い金が発生するのは法律での制限よりも高い利息で取引をしていた場合に限られますが、三井住友カードで過払い金が発生するのは、2007年よりも前からキャッシングの一括払いで取引をしていた場合だけです。
そのため、どちらかというと過払い金が発生する可能性が低い会社です。