ポケットカードは2001年にマイカルカードからポケットカードに会社名を変えて、2012年にファミマクレジットと合併しました。
ポケットカードで過払い金が発生する条件
ポケットカードで過払い金が発生するのってどんな条件なんですか?
ポケットカードに限らず過払い金が発生するのは、法律以上の利息を取られていた場合に限るよ。
ただしショッピングでは過払い金は発生しないから、ポケットカードで過払い金が発生するのはキャッシング取引で法律以上の利息を取られていた場合ってことだね。
キャッシングで利息が高かった場合ですね!
そう、ちなみにポケットカードは2007年頃には過払い金が発生しない利息に見直しをしているから、過払い金が発生するのは2007年よりも前からキャッシングをしていた場合に限られるよ!
利息制限法という法律では借入額に対する利息の上限が定められています。
この利息の上限を超えた利息で取引を行っていた場合に過払い金は発生します。
・10万円以上100万円未満の借入→利息18%が上限
・100万円以上の借入→利息15%が上限
過払い金の対象期間とショッピングリボ
ポケットカードは2007年までは上記の利息の上限を超えた利息で契約をしていたので、2007年よりも前から取引をしていた人は過払い金が発生する可能性があります。
また、過払い金が発生するのはキャッシングだけなので、ショッピングでは何年前から取引をしていても過払い金は発生しません。
マイカルカードや、ファミマクレジット
マイカルカードやファミマクレジットでの取引で発生した過払い金は、ポケットカードから回収することができます。
ポケットカードへの過払い金請求の流れ
過払い金請求は以下の流れで行います。
・過払い金の請求or裁判
・和解or判決
・返金
取引履歴の取り寄せ
過払い金の計算をするため、まずはポケットカードから取引履歴を取り寄せます。
ポケットカードの過払い金請求への対応
ポケットカードの過払い金返還対応はどうなんですか?
ポケットカードはあんまり返金を渋らないけど、返金は遅い業者だね。
支払いは良いんですね!
返金が遅いってどのぐらい遅いんですか?
和解から返金まで10か月かかることもあるから、依頼から回収までは1年かかる場合もあるんだ。
ただし、裁判をしなくても過払い金の利息まで返還してもらえることもあるよ。
取引履歴を取り寄せたら過払い金の計算をして、算出した金額をポケットカードに請求します。
ポケットカードからの和解提案
ポケットカードへ過払い金請求すると、2週間~1か月ほどで和解の提案がきます。
・6~10か月後の返金
ポケットカードの返還割合
ポケットカードは過払い金の元金であれば交渉で全額回収することも可能な業者です。
しかし、過払い金の利息まで回収するには裁判が必要になることもあります。
ポケットカードの返還期間
ポケットカードは裁判をしなくてもあまり減額を求めてくる業者ではありませんが、和解から6~10か月後の返還となるので、返還までは遅い業者です。
取引履歴の送付に1~2か月かかりますので、依頼から回収までは7~12か月ほどかかることになります。
ポケットカードの裁判対応
ポケットカードで裁判をするのってどんな時なんですか?
話し合いでは利息まで回収できなかった場合とか、取引分断等の争いがあって話し合いでは埒が明かない場合だね。
じゃあ裁判をしなくても利息まで回収できる場合は裁判をすることはないんですかね?
大体そうだね。
でも場合によっては裁判をしたほうが返金が早まることもあるから、そこは状況によりけりだね。
ポケットカードは裁判をしなくても過払い金の元金は回収することができるので、主に裁判をするのは利息まで含めた金額を回収する場合です。
裁判をした場合、ポケットカードは訴訟提起から1~3か月ぐらいで利息まで含めた金額を支払うという内容の和解提案をしてくることがほとんどです。
しかし裁判をした場合も返金までの期間は相変わらず遅いです。
ポケットカードへの過払い金請求のデメリット
ポケットカードから過払い金を回収することでデメリットが発生したりしないんですか?
注意点はいくつかあるよ。
過払い金請求するとカードが解約になるから、ポケットカードへ請求すればポケットカードは解約になってしまうんだ。
だから公共料金やネット代金をポケットカードで支払っている人は他の支払い方法に変更が必要になるよ。
解約になってしまうんですね・・・
特にショッピング利用中の場合は過払い金とショッピング利用分で相殺されるから、リボ払いが多くて過払い金でショッピング分を相殺しきれない場合は、残金を任意整理する扱いになってしまうんだ。
そうなるとブラックリストに載ってしまうから、請求前にキチンと調べておく必要があるよ。
ポケットカードへ過払い金請求をした場合に発生する可能性のあるデメリットを挙げていきます。
カード解約
ポケットカードへ過払い金請求すると、ポケットカードが発行しているクレジットカードは解約になります。
ポケットカードのカードが何枚かあってもすべて解約になります。
完済後に過払い金請求する場合はブラックリストに載ることはありませんので、ポケットカード以外の会社のカードには影響はありません。
ショッピング利用分との相殺
ポケットカードでショッピングの未払い分がある場合は、過払い金とショッピングの未払い分で相殺されます。
ショッピングよりも過払い金の方が多い場合は、相殺後の過払い金を回収します。
気を付けなければいけないのが、ショッピングの利用料金の方が多い場合です。
この場合は過払い金で相殺後のショッピングの残債を債務整理する扱いになりますので、ブラックリストに載ることになります。
ポケットカードの過払い金請求の対応まとめ
ポケットカードの過払い金請求への対応は、とにかく回収までに時間がかかります。
取引履歴の取り寄せにも時間がかかりますし、和解後の返還も遅いです。
依頼から回収までは1年ほどかかることもあります。
しかし、不当に減額を求めてきたりはしませんので過払い金の回収については比較的良心的な会社と言えるでしょう。