- ポケットカードで過払い金が発生する条件とは
- 過払い金が返金されるまでの期間
- 過払い金請求のデメリットを知りたい
ポケットカードは2001年にマイカルカードからポケットカードに会社名を変えて、2012年にファミマクレジットと合併しました。
ポケットカードはp-oneカードやファミマTカードを発行しています。
ポケットカードも過払い金が発生する貸金業者ですが、請求への対応や返還までにかかる期間、発生する可能性のあるデメリットをまとめました。
ポケットカードで過払い金が発生する条件
- ポケットカードで過払い金が発生する条件を教えてください
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過払い金は法律の制限よりも高い利息でキャッシングの取引をしていたケースで発生します。
ポケットカードは2007年11月21日に過払い金が発生しない金利に見直しているため、2007年11月20日以前から取引があった人だけ過払い金が発生する可能性があります。
ショッピングの取引では過払い金は発生しません。
利息制限法という法律では借入額に対する利息の上限が定められています。
利息制限法の金利の上限 | |
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10万円未満の借入 | 20%まで |
10万円以上~100万円未満の借入 | 18%まで |
100万円以上の借入 | 15%まで |
過払い金の対象期間とショッピングリボ
ポケットカードは2007年11月20日までは法律の上限を超えた利息だったので、2007年12月以降に借入を始めた人には過払い金は発生しません。
また、過払い金が発生するのはキャッシングだけなので、ショッピングでは何年前から取引をしていても過払い金は発生しません。
ポケットカードで過払い金が発生する可能性があるのは、2007年11月20日よりも前からキャッシングをしていた人だけです。
マイカルカードや、ファミマクレジットでの過払い金
マイカルカードやファミマクレジットでの取引で発生した過払い金は、ポケットカードから回収することができます。

ポケットカードへの過払い金請求の流れ
- 過払い金請求の手続きはどのような流れで行われますか?
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まずはポケットカードから取引履歴という資料を取り寄せて、過払い金の計算をします。
取引履歴は請求後1か月~2か月ほどで送付されます。
計算後、その金額をポケットカードへ請求して和解や裁判をして過払い金を回収します。
ポケットカードへ受任通知を送付して、取引履歴を取り寄せます。
取引履歴には過去の借入や返済がすべて記載されているので、取引履歴を基に過払い金の計算を行います。
請求書を送付して交渉をするか、裁判をして過払い金の回収を目指します。
裁判をした際も折り合いがつけば和解をすることになり、金額等で折り合いがつかないと判決になります。
和解した返還日か、判決で決められた日にポケットカードから過払い金が返還されます。
取引履歴の取り寄せ
過払い金の計算をするため、まずはポケットカードから取引履歴を取り寄せます。
取引履歴を取得したら過払い金の計算を行い、その金額を請求します。

ポケットカードの過払い金請求への対応
- ポケットカードの過払い金請求への対応を教えてください
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ポケットカードは裁判をしなくても過払い金の元金の返金に応じてくれます。
ただし、返還されるまでは時間がかかり、請求から8ヶ月~11ヶ月ほど後の入金になります。
和解提案の内容
ポケットカードへ過払い金請求すると、2週間~1か月ほどで和解の提案がきます。
- 過払い金元金の90~100%
- 8ヶ月~11か月後の返金
返還される割合
ポケットカードは過払い金の元金であれば交渉で全額回収することも可能な業者です。
しかし、過払い金の利息まで回収するには裁判が必要になることもあります。
返還は遅い
ポケットカードはあまり減額を求めてくる業者ではありませんが、和解から6~10か月後の返還となるので、返還までは遅い業者です。
取引履歴の送付に1~2か月、和解をするまでにさらに1ヵ月かかるので、依頼から過払い金の返還までは8~13か月ほどかかることになります。
裁判対応
- ポケットカードへ裁判を裁判をした場合の対応はどのようなものになりますか?
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判決になることは少なく、比較的早い段階で利息を含めた金額で和解が成立することが多いです。
ただし、取引の分断等の争点を争う場合は時間がかかります。
ポケットカードは裁判をしなくても過払い金の元金は回収できるので、主に裁判をするのは利息まで含めた金額を回収するケースです。
裁判をすると早い段階で、利息まで含めた金額を支払うという内容の和解提案をしてくることがほとんどです。
しかし裁判をしても和解から入金までは3ヶ月~6ヵ月ほどかかるため、返金までの期間は遅いです。
過払い金が支払われるまでの利息も含めた金額を回収する際は、返金が遅ければ過払い金の利息もその分増えます。
そのように考えると返金が遅いことにも良い点があります。
ポケットカードへの過払い金請求のデメリット
- ポケットカードへ過払い金請求をするにあたりデメリット等はありますか?
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ポケットカードは解約になります。
ポケットカードでショッピングのリボ払いを返済中に過払い金請求をすると、過払い金とショッピングの残金で相殺されます。
過払い金のほうが少なく相殺しきれない時は、ブラックリストに登録されます。
ショッピングの利用分を完済後に、過払い金請求をするのであればブラックリストに登録されることはありません。
ポケットカードへ過払い金請求をした場合に発生する可能性のあるデメリットを挙げていきます。
カード解約
ポケットカードへ過払い金請求すると、ポケットカードが発行しているクレジットカードは解約になります。
ポケットカードのカードが何枚かあってもすべて解約になります。
完済後に過払い金請求する場合はブラックリストに載ることはないので、ポケットカード以外の会社のカードには影響はありません。
カードが解約になれば貯めていたポイントは失効してしまうため、ポイントが貯まっている人は事前に交換をしておきましょう。
ショッピング利用分との相殺
ポケットカードでショッピングの未払い分がある場合は、過払い金とショッピングの未払い分で相殺されます。
ショッピングよりも過払い金の方が多い場合は、相殺後の過払い金を回収します。
気を付けなければいけないのが、ショッピングの利用料金の方が多い場合です。
ショッピングの方が多い場合は、過払い金で相殺後のショッピングの残債を債務整理する扱いになるので、ブラックリストに載ることになります。
- 過払い金>ショッピング残高
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過払い金70万円ーショッピング残金40万円=30万円の過払い金請求
ブラックリストに登録されない(手続き中、一時的に登録される可能性はあり)
- 過払い金<ショッピング残高
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過払い金20万円ーショッピング残金40万円=20万円を任意整理することになる
ブラックリストに登録される

過払い金請求の対応まとめ
ポケットカードの過払い金請求では回収までに時間がかかります。
取引履歴の取り寄せにも時間がかかりますし、和解後の返還も遅いです。
依頼から回収までは1年ほどかかることもあります。
しかし、不当に減額を求めてきたりはしませんので過払い金の回収については比較的良心的な会社と言えるでしょう。