- ニッセンを任意整理すると返済は楽になるのか?
- 任意整理のデメリットを知りたい
- 相談した後の手続きはどうやって進んでいくの
マジカルクラブカードを発行しているニッセンクレジットサービス株式会社。
返済が難しくなった時は任意整理をすることで、利息をなくして元金だけを分割で返済することができます。
任意整理の対応は会社ごとに異なりますので、今回はニッセンのカードを任意整理するとどうなるのかと、デメリットについても解説します。
ニッセンクレジットサービスの任意整理への対応
- ニッセンの借金を任意整理するとどうなりますか?
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ニッセンクレジットサービスを任意整理をすると、基本的には利息は0%になって元金だけを分割で返済していくことになります。
分割払いの回数は36回~48回ほどになり、長期の分割払いになれば毎月の返済額も少なくなる可能性が高いです。
ただし、利息の免除に応じてもらえなかったり36回以下の分割払いしか受けてもらえないこともあります。
- 利息は0%になる可能性あり
- 分割回数は36回~48回ほど
- 過払い金が発生している可能性あり
任意整理をすると利息がなくなり、借金の元金だけを長期の分割払いで返済していくことになります。
ただ、利息がなくなって長期の分割払いになることで、どのぐらいのメリットが発生するのかはわかりにくいと思います。
任意整理をしたケースとしないケースで比較します。
任意整理をしないで返済していくと
利息17.95%で50万円を借りて毎月14,000円を返済していくと
毎月の利息だけで7,500円ほどになるので、返済額の半分ほどが利息の返済なので借金はあまり減りません。
完済までに4年4ヶ月かかり完済までに利息だけで22万円以上支払う必要があります。
任意整理をしない場合 | |
完済までに支払う利息の総額 | 22万円以上 |
完済までの期間 | 4年4ヶ月 |
毎月の返済額 | 14,000円 |
任意整理をするとどうなる?
これに対して、50万円の借金を任意整理をして利息0%、48回の分割払いになると
50万円÷48=10,416円になるので、毎月の返済は約10,000円になります。
48回の分割払いなので4年間で完済できます。
任意整理をすると | |
完済までに支払う利息の総額 | 0円 |
完済までの期間 | 4年 |
毎月の返済額 | 約10,000円 |
任意整理しないケースとしたケースで比較
任意整理前 | 任意整理後 | |
完済までに支払う利息の総額 | 22万円以上 | 0円 |
完済までの期間 | 4年4ヶ月 | 4年 |
毎月の返済額 | 14,000円 | 約10,000円 |
上記では完済までの期間はあまり変わりませんが、任意整理をすることで毎月の返済額を抑えて、完済までに支払う金額を大幅に減らことができるというメリットがでる可能性があります

ニッセンクレジットサービスでの借金の減額や過払い金
- ニッセンの借金が減額されたり過払い金が発生することはありますか?
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ニッセンクレジットサービスから2010年頃に過払い金が発生しない利息に見直しをしています。
そのため、2010年よりも前から、キャッシングをしている場合は過払い金が発生している可能性があります。
2011年以降の取引やショッピングの取引では、借金が減ったり過払い金が発生することはありません。
過払い金は法律よりも高い利息で取引をしていた場合にだけ発生します。
利息制限法の金利の上限 | |
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10万円未満の借入 | 20%まで |
10万円以上~100万円未満の借入 | 18%まで |
100万円以上の借入 | 15%まで |
ニッセンは2010年頃には法律内の利息に見直しをしています。
そのため、2011年以降に借り始めたという人は、取引当初から法律内の利息のため、過払い金は発生しません。
ショッピングの取引でも過払い金は発生しません。
2010年よりも前からキャッシングをしていた人だけが過払い金が発生している可能性があります

借金の減額や過払い金があった場合
で過去に法律の制限を超える利息での取引があったら、引き直し計算をすることで借金が減額されることがあります。
その際は利息を0%にして、減額後の金額だけを分割で返済することになります。
また、引き直し計算によって借金が全てなくなり過払い金が発生しているケースでは、任意整理ではなく過払い金についての交渉を行います。
- 借金が30万円まで減額されたケース
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引き直し計算の結果、借金が30万円まで減った場合⇒
減額後の30万円を任意整理して、利息をカットして元金だけを分割で返済することになる。
- 過払い金が10万円発生したケース
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引き直し計算の結果、50万円の借金が全てなくなって過払い金が20万円発生してる場合⇒
任意整理ではなく20万円の過払い金請求になる。

ニッセンクレジットサービスを任意整理するデメリット
- ニッセンを任意整理するデメリットは何がありますか?
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ニッセンクレジットサービスは解約になります。
ブラックリストにも登録されるので、借金やローンを組んだりするのは難しくなります。
ニッセン以外のクレジットカードも解約になる可能性が高いです。
ニッセンのカード解約
任意整理をする会社のカードは解約になり使用できなくなるため、ニッセンを任意整理するとニッセンのカードは解約になります。
カードが解約になるとニッセンのカードで貯めていたTポイントは失効するため注意が必要です。
ブラックリストに登録される
任意整理をすると信用情報機関に事故情報が載る=いわゆるブラックリストに載ることになります。
クレジットカード会社は定期的に信用情報を見ているため、ブラックリストに登録されると任意整理のしないカードも利用できなくなる可能性があります。
また、お金を借りたり物を購入する時にローンを組んだり、新しくカードを作成するのも難しくなります。
ブラックリストに登録されるのは完済してから5年間なので、その後は通常どおりの審査を受けることができます。
ブラックリストに登録されても現金で生活をしていく分にはあまり影響はありません。
クレジットカードが利用できなくなっても、デビットカードやpaypayを利用して買い物等をすることはできます。
ただし、デビットカードやpaypayではリボ払いは利用できません。
- お金を借りることは難しくなる
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カードローンやキャッシング等、お金を借りることは難しくなります
- ローンを組めなくなる
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住宅ローンや自動車ローン、携帯電話やスマホの分割購入も難しくなります
- クレジットカードが持てなくなる
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ブラックリストの影響を受けて、任意整理をしていないクレジットカードが解約になる可能性があります

任意整理の流れ
- ニッセンの任意整理の手続きはどのように進んでいくんですか?
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まず受任通知という書類をニッセンクレジットサービスへ送付して、その後に利息のカットや何回払いにするか等の交渉を行っていきます。
依頼から交渉が完了して、返済が再開されるまでは3ヶ月~6ヵ月ほどです。
依頼を受けた専門家はニッセンクレジットサービスに対して受任通知を送付します。
受任通知送付後3週間ほどで取引履歴が届きます。
過去に法律の制限を超える利息での取引があっら、引き直し計算をして借金を減額したり過払い金を算出します。
任意整理後の利息のカットと、分割回数の交渉を行います。
依頼者が行うこと
任意整理を依頼した後は、ニッセンへの返済は一時STOPすることになります。
返済を止めてもニッセンから連絡は来ません。
返済を止めている間に、依頼者は専門家に対して積立金を行う必要があります。
これは任意整理後に毎月返済していけるかの確認と、専門家の費用の分割払いのために行います。
積立金ができないと、自己破産や個人再生を検討することになります。
依頼をしてから、3か月~6か月程度で交渉がまとまります。
その後は交渉の内容どおり利息がなくなり分割払いでニッセンへ返済をして完済を目指します。

任意整理は家族や会社に秘密のまま手続きできる
- ニッセンの任意整理は家族や会社に秘密にしたままできますか?
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任意整理は自己破産等と比べて必要になる書類も少なく連絡が来ることもないので家族や会社にバレる可能性が非常に少ない手続きです。
ただしブラックリストの影響には注意が必要です。
任意整理は、家族や会社に知られることなく、内緒で手続きができる可能性が高いです。
自己破産や個人再生だと、家族や会社の協力が必要な書類の提出を裁判所から求められますが、任意整理ではそのようなことはありません。
また、任意整理をしている間はニッセンから本人に対して連絡が来ることはないですし、郵便物が届くこともありません。
ブラックリストに登録されてカードが解約になったり、ローンが組めなかったりした際に不審に思われる可能性はあります。
生活費等をクレジットカードで支払っている人は注意が必要です。


まとめ
- 利息は0%になる
- 36~48回ほどの分割払い
- 過払い金が発生する可能性あり
- ニッセンは解約になる
- ブラックリストに登録される
借入期間が短い等がなければ、ニッセンを任意整理すると利息が0%になり、元金だけを36~48回の分割払いで返済していくことができます。
そのため、返済に追われている状況であれば任意整理をすることで今の返済がぐっと楽になる可能性があります。
また、2010年よりも以前からキャッシング取引をしていた人は過払い金が発生している可能性もあります。
ただし、任意整理をするとブラックリストに登録され、借金をしたりローンを組んだりクレジットカードを持つことは難しくなります。
ブラックリストの影響がでている間は現金で生活をして、ネットショッピング等はデビットカードやpaypayで利用することができます。