任意整理しなければよかったと後悔する原因4つ

  • 任意整理で後悔するのはどのような場合か
  • 後悔せずに任意整理をするためにするべきこと

任意整理は本来は支払いが難しくなってきた人が支払いを楽にするために行うものですが、中には任意整理をしなければよかったと後悔してしまうことがあります。

どのような場合に任意整理をしなければよかったと後悔することになるのか?後悔しないために気を付けるべきことも解説しています。

ブラックリストの影響で後悔するパターン

ブラックリストに登録されるとできなくなること

任意整理のデメリットを教えてください

任意整理をするとブラックリストに登録されます。

ブラックリストに登録されるとお金を借りたりローンを組むのは難しくなったり、クレジットカードも使えなくなる可能性があります。

また、携帯電話やスマホの分割購入ができなくなる、保証人になれなくなる、家賃保証が通らなくなったりする可能性もあります。

だからそこまでは聞いていなかった!という理由で任意整理しなければよかった・・・と後悔してしまうことがあるようです。


任意整理を行うと信用情報に事故情報が載る=いわゆるブラックリスト登録されることになります。

任意整理でブラックリストに登録されると、任意整理後に完済してから5年間はブラックリストの登録は残ります。

任意整理した借金を3年かけて完済した場合は、そこから5年間は登録が残るので、この場合は合計で8年間ブラックリストに登録されることになります。

ブラックリストに登録されるとお金を借りたり、ローンを組めなくなるのは知っている人も多いですが、それ以外にもブラックリストの影響がでることもあるので注意が必要です。

  • お金を借りることができなくなる
  • クレジットカードが解約になる
  • ローンでの買い物ができなくなる
  • 保証人になることができなくなる
  • 家賃保証を受けるのも難しくなる

※参考:CIC【信用情報とは】

お金を借りるのは難しくなる

ブラックリストに登録されると銀行のカードローンや消費者金融、クレジットカードでのキャッシング等、お金を借りることは難しくなります。

カードローンやキャッシングを行う際は貸金業者に審査をされますが、ブラックリストに載っている状態では審査にとおるのは難しくなるためです。

また、キャッシングやカードローンの借入の枠にまだ余裕があっても、ブラックリストの影響を受けて借入枠がなくなり、追加での借入もできなくなる可能性もあります。

借入を行う際は審査があり、ブラックリストに登録されていると審査に通るのは難しいため、お金を借りるのは難しくなります。

借金をしたりローンを組むことなく、収入の範囲内で生活をする場合は不便を感じることはないでしょう。

クレジットカードが解約になる

任意整理をするクレジットカードは解約になります。

また、任意整理の対象にしていないクレジットカードについても利用ができなくなる可能性が高いです。

クレジットカード会社はカードの更新の時など定期的に信用情報を調査していますが、信用情報を確認した時にブラックリストに登録されていればカードの利用を止められることがあります。

そのため、ブラックリストに登録されることで、任意整理の対象にしていないクレジットカードについても利用ができなくなる可能性があります。

クレジットカードが利用できなくなっても、家族カードやデビットカードを利用してネットショッピング等は利用することができます。

任意整理の対象にしたカードは解約になりますが、任意整理をしていないクレジットカードについてもブラックリストの影響で使用できなくなる可能性があります。

家族カードやデビットカードはブラックリストに登録されていても利用することができます。

ローン契約ができなくなる

ブラックリストに登録されるとローンや分割払いで買い物をすることも難しくなります。

ローン契約の際も必ず審査が行われますが、ブラックリストに登録されている状態では審査に通るのは難しいからです。

みおとしがちですが、携帯電話やスマートフォンの機種代金を分割で購入するのもローン契約になります。

そのため、ブラックリストに登録されている状態では携帯電話やスマートフォンを分割払いで購入することも難しくなります。

分割払いではなく、機種代金を一括払いで購入することは可能です。

ブラックリストに登録されると住宅ローンや自動車ローン、家電等のローン以外にも、携帯電話やスマートフォンの機種代金を分割払いで購入することも難しくなります。

保証人になることができない

ブラックリスト登録されると保証人になることも難しくなります。

最近は保証人が必要になる機会というのはあまり多くはありませんが、保証人を付ける際は保証人に対しての審査が行われます。

保証人になる人がブラックリストに載っていると審査に通るのは難しいため、ブラックリスト登録されている人が保証人になるのは難しいです。

家賃保証を利用できない

最近は賃貸で部屋を借りる際は家賃の保証会社が付くことが多いですが、保証会社によってはこの審査の際に信用情報を確認されることがあります。

信用情報に事故情報が載っている=ブラックリストに登録されていると、家賃の保証会社の審査に通るのは難しくなります。

信用情報を確認されない保証会社や、保証会社不要の物件であればブラックリストの影響は受けません。

賃貸の相談をする際は、ブラックリストに登録されている旨を正直に話して相談をするべきです。

弁護士や司法書士の費用が高い

任意整理の費用が高いとデメリット

任意整理の費用は事務所によって異なるのですか

費用は事務所ごとに違うので、安い事務所もあれば高い事務所もあります。

そのため、弁護士や司法書士の費用が高すぎて、もっと安い事務所に依頼すればよかったと後悔することもあるみたいです。

また、借入額が少額だと利息カットのメリットがあまりなくなるので、費用が高ければ費用倒れになることもあります。

なるべくは費用が安い事務所を選択することと、借入額が少ない会社は任意整理しないようにするべきです。


任意整理をするとどのぐらいのメリットがあるのか

借り入れの内容にもよりますが、通常は完済するまでに利息だけで数十万円ほど支払うことが多いです

仮に利息18%で50万円を借りて毎月15,000円支払っていくと、完済までに利息だけで20万円ほど支払うことになります。

この場合は任意整理をして利息がなくなることで、20万円ほどのメリットが発生することになります。

これに対して、10万円借りて毎月1万円を返済していく場合は、完済までに支払う利息は1万円未満です。

※借入額が少額な場合は完済までに支払う利息がそこまで多くはならないので、利息がなくなるメリットが少なく、逆に費用の方が高くついてしまう可能性があります。

少額の借り入れしかない会社は任意整理の対象から外して、任意整理をするメリットがある会社のみ任意整理を行うという方法もあります。

任意整理の費用の相場

任意整理の費用は任意整理をする会社1社あたり5万円以下が一般的な金額です。

しかし、基本報酬5万円+成功報酬5万円+雑費=10万円以上と、相場の倍以上の費用がかかる事務所もあるようなので注意が必要です。

費用はホームページで公開している事務所が多いですが、ホームページに書かれていない費用が必要になる事務所もあるのでその点にも注意が必要です。

ホームページで費用を確認して、さらに電話等の相談の際にホームページに書いてある費用以外にかかるものはないかを聞いて、きちんと確認することが必要です。

任意整理をすると毎月の返済額が増えることも

任意整理 後悔

任意整理をして毎月の返済額が増えることはありませんか

あまりないことですが、借入金額が多い場合とか、長期の分割回数に応じてもらえない場合は、任意整理をすると毎月の返済額が増えてしまうこともあります。

その場合も完済までの期間は短くなるし、利息がなくなることで完済までに支払う金額も大分減ることにはなります。

通常は任意整理すると何回分割ぐらいになって、毎月の返済がいくらぐらいになるか予測はできるので、毎月の返済額が増える可能性があるというのは通常は事前に知ることができます。

また、任意整理をする会社が複数ある場合は1社だけ返済額が増えたとしても、その他の会社の返済額が減ることで全体として毎月の返済額が減るということもので、1社だけで判断するのではなくて、総合的に判断をする必要があります。


毎月の返済額が増える原因

高額な金額を借りていて毎月の返済額が少ない場合は、任意整理をすると逆に毎月の返済額が増えてしまうことがあります。

例えば100万円の借金で毎月2万円返済している場合に、任意整理をして36回分割になると毎月の返済額は27,000円ほどになり返済額が増えてしまいます。

この場合もメリットはあり、100万円の借金を任意整理せずに毎月2万円返済していくと、完済までに利息だけで55万円以上支払う必要があり、完済までに6年6ヵ月かかります。

その点、任意整理をすると毎月の返済額は27,000円と高くなりますが、利息は0円になり3年間で完済できるということになります。

ちなみに100万円の借入を60回の分割返済で組めれば、完済までは5年かかりますが毎月の返済額は17,000円ほどになるので、この場合は毎月の返済額も下がることになります。

全社の返済額で考える必要がある

複数の借入がある場合、1社だけが長期の分割に応じてくれなくて返済額が増えたとしても、他の業者に長期の分割に応じてもらえれば、全体としてみると毎月の返済額が下がることもあります。

長期の分割を組むことができなかった場合は、毎月の返済額が増えてしまう可能性がありますが、大手の消費者金融やクレジットカード会社であれば、長期の分割に応じてくれる可能性は高いです。

そのため、任意整理をして毎月の返済額が増えてしまう可能性は低いです。

多くの専門家は長期の分割には応じない会社のことは把握していて、事前に返済額が増える可能性がある場合は説明があるので、まずはあまり気にせずに相談をしてみるべきです。

複数の会社の任意整理をする際、その内の1社だけ毎月の返済額が増えてしまう場合でも他の会社の返済額が減ることにより、全体として毎月の返済額が少なくなるということもあります。

1社の返済額だけで考えるのではなく、全社あわせての1ヵ月の返済総額で考える必要があります。

無理な返済内容で任意整理をしてしまった場合

任意整理ができないと自己破産

任意整理後に返済ができなくなった場合はどうなりますか

任意整理しても支払いができないとなると、後は個人再生や自己破産しか方法はなくなります。

任意整理した後に個人再生や自己破産をするとなると手間も2重にかかり、さらに費用も2重にかかってしまいます。

収入と支出に対してギリギリの返済内容で任意整理をすると、結局その後に支払いができなくなってしまうことがあります。

そのため、無理な返済内容での任意整理はせずに、最初から自己破産にしておけば良かったと後悔してしまうことがあるので注意が必要です。

任意整理か個人再生か自己破産をするべきかは、収入と支出から慎重に判断をするべきです。


収入から支出を差し引いて毎月の返済に充てられる金額を計算しますが、余裕を持たず無理な返済額で任意整理を行った場合は途中で支払えなくなってしまうことが多いです。

任意整理後に支払いができなくなってしまって、後から個人再生や自己破産を行うとなると二重に手間がかかり、任意整理した時の費用以外に個人再生や自己破産の費用も必要になります。

そうならないために病気や怪我、仕事の都合等などで収入が減る可能性も考えて、ある程度は余裕を持たせた返済計画を立てることが必要です。

また、自己破産をした場合はブラックリストの影響がなくなるのは自己破産をしてから最長で10年です。

そのため、任意整理後に自己破産をするよりも、最初から自己破産をしていた方がブラックリストの影響がなくなるのは早くなります。

任意整理をしても毎月の返済を行っていくことが難しい場合は、最初から任意整理以外の手段である個人再生や自己破産を検討する必要があります。

任意整理はしない方がいいのか

任意整理はしたほうがいいのか

任意整理はしない方がいいのでしょうか

今回は特別な場合の説明をしたので任意整理はしない方がいいと思ってしまったかもしれませんが、任意整理をすることで支払いが楽になって任意整理をして良かった!となる人がほとんどです。

そうでなければ費用をかけて任意整理をする意味がありません。

ブラックリストの影響や、いくら費用がかかるとか毎月の返済額が増えるかもというのは、通常は相談の際に専門家からきちんと説明があるべきことなので、ちゃんとした事務所に相談をすれば任意整理をしなければよかったと後悔することはほとんどありません。


任意整理の相談を受けた弁護士や司法書士の専門家は通常は以下の注意点を考慮して、依頼者に説明した上で任意整理をした方がいいのか?しない方がいいのかを判断します。
  • ブラックリストの影響でどのようなことが制限されるのか
  • 任意整理すると逆に毎月の返済額が増える可能性
  • 費用倒れにならないか

通常は相談時にすべての説明を受けて依頼者が納得した上で依頼をすることになるので、後でやっぱり任意整理しなければよかった・・・ということになることはほとんどありません。

ただし、中にはあまり説明をせずに任意整理を進めていく事務所もあるようなので注意が必要です。

任意整理で後悔しないために

任意整理した後で後悔しないよう、まずはホームページをみたり電話で費用を比較してから事務所に相談に行くことです。

ブラックリストの影響も任意整理後に完済してから5年間は残るため、ブラックリストのデメリットと任意整理を行うことで返済が楽になるメリットを比較して良く検討するべきです。

弁護士や司法書士の対応に納得がいかなければ、その事務所には依頼せずに他の事務所に相談をして、この事務所なら任せられると納得できたなら依頼をするべきです。

任意整理のメリットよりもデメリットのほうが多いと感じるなら、任意整理をしないという選択肢もあります。

任意整理をしないという選択肢もある

例えば今月だけ返済ができないけど、来月以降は問題なく返済ができるという場合は、その旨を貸金業者へ相談をすると少しの間は返済を待ってもらえることがあります。

任意整理をするとブラックリストに登録されるされるため、返済ができない状態が一時的なものであれば、任意整理をせずに済むのであればそれに越したことはありません。

ただし、2ヵ月~3ヵ月間滞納が続くことでブラックリストに登録されることになります。

そのため、返済ができない状態が一時的なものでない場合は、早めに任意整理をするべきです。

  • 一時的に返済ができない場合は貸金業者に返済を少し待ってもらえないか相談。
  • 継続的に返済ができそうにない場合は任意整理を検討する。

任意整理をしなけばよかったと後悔する原因まとめ

  • ブラックリストの影響
  • 費用が高い事務所へ依頼してしまった
  • 毎月の返済額が増えてしまった
  • 無理な返済金額で任意整理を行ってしまった

任意整理をしなければよかったと後悔する原因としては、ブラックリストの影響、費用が高かった、毎月の返済額が増えてしまった、というものがあります。

ブラックリストの影響は事前に専門家から話を聞き、ブラックリストの影響がでても支払いを楽にしたいと思えたなら任意整理をする。

費用についても専門家から説明をうけて納得したなら依頼する。

毎月の返済額が増えそうな会社がある場合も、他の会社を任意整理することで全体として毎月の返済額が減るかどうかで判断する。

上記はすべて一般的な専門家であれば説明しているはずですので、後で後悔するということはほとんどありません。

一部の評判が良くない事務所では任意整理をしたことを後悔することが起きてしまうようですので、相談時に納得できない場合は無理に依頼せず別の事務所に相談をしてみたほうがいいでしょう。