- 任意整理をせずに支払っていくためにするべきことは?
- 任意整理を相談する前に確認しておくことは?
任意整理を考えているけど、任意整理をする前に何かしておいた方が良いことはありませんか?という質問を受けることは多いです。
支払いが難しい状況であればすぐに任意整理をすることをおすすめしますが、状況によっては任意整理をせずに返済をしていくことができる場合もあります。
任意整理を回避するために事前にできること、任意整理以外に他に何か良い方法はないのか?任意整理の相談前に確認しておくと良い点を解説します。
任意整理をする前にできること
- 任意整理をする前に他に検討しておくべきことはありませんか?
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家計を見直してみることがまずは第一です。
後は長期間取引をしていたなら過払い金が発生している可能性があるので、過払い金があるかどうか調査をするべきです。
また、債務整理をするとブラックリストに載るので、それを避けたい場合はおまとめローンを組むか、家族等の援助を受けて借金を完済する方法もあります。
任意整理を行うと信用情報機関に事故情報として残り、ブラックリスト載るというデメリットがあります。
過払い金がなく、家計を見直しても返済が難しい場合、ブラックリストに登録されないように任意整理を回避する方法としては家族等に立て替えてもらうか、おまとめローンを組む方法があります。
- 家計の見直し
- 過払い金を調べる
- 家族等に借りて完済する
- おまとめローンを組む
そのような方法が難しい場合は、やはり任意整理等の債務整理を検討するのが良いでしょう。
過払い金の調査をする
利息制限法の金利の上限 | |
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10万円未満の借入 | 20%まで |
10万円以上~100万円未満の借入 | 18%まで |
100万円以上の借入 | 15%まで |
過去に上記の制限を超えた利息で取引を行っていれば、引き直し計算により借金が減ったり、過払い金が発生する可能性があります。
多くの貸金業者が2007年の途中に法律内の利息に見直しを行っているため、過払い金の対象になるのは2007年よりも前から取引を行っていた人です。
ただし、稀に2010年頃まで高い利息で取引を行っていた貸金業者もあるため、詳しくは弁護士や司法書士へ確認をするべきでしょう。
任意整理を依頼した場合も必ず過払い金の調査は行われるので、取引が長いと任意整理を依頼したつもりが過払い金が発生していたので、任意整理は必要なかったという人も多いです。
家族等に立て替えてもらう
家族等に借金を代わりに払ってもらえる、又は家族に援助を受けて借金を完済できるのなら任意整理をする必要はありません。
家族からの援助は受けられない、又は家族に頼りたくない人は任意整理を検討するべきです。
おまとめローンを組む
任意整理せずに、おまとめローンを申し込んで借金を一本化する方法もあります。
おまとめローンを組めば問題なく今後は支払っていける人は、任意整理をせずにおまとめローンを組むことは良い選択と言えます。
任意整理とは違って、おまとめローンではブラックリストに載りません。
そのためおまとめローンでは結局支払いがあまり楽にならずに根本的な解決にはならないこともあります。
さらに、おまとめローンには完済した会社から再度借りてしまうという隠れたリスクも存在します。
おまとめローンをするよりも、任意整理のほうが根本的な解決になる可能性は高いです。
任意整理ではブラックリストに載るというデメリットはありますが、早く返済を終わりにしたいのならば、おまとめローンよりも任意整理の方が近道になります。

任意整理の相談前に調べておくとスムーズに相談できる情報
- 任意整理の相談前に調べておくべきことはありますか?
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どこからいくら借りているか、収入と支出がどのぐらいか等は聞かれるので調べておきましょう。
あとは過払い金が発生することもあるので、わかる範囲で何年ぐらい前から借りているかも把握しているとスムーズです。
完済している会社で過払い金が発生してることもあるので、完済している会社名も調べておきましょう。
現状を何も把握していない状況で相談を行っても、結局後で調べて再度の相談が必要になることがあります。
相談をする前にある程度のことは事前に調べておくとスムーズに相談を行えます。
- 借入している会社名と借入額
- 取引期間
- 収入と支出
- 借入が増えた原因
- 完済している会社名
すべて完璧に把握する必要はなく、取引の期間等は大体何年ぐらい前から借りていた・・・という内容で問題ありません。
借入している会社名と借入額
どこの会社でいくら借りているかは非常に重要です。
会社ごとに任意整理後の分割回数がどのぐらいになるのかわかるので、会社名と借入額を把握すれば任意整理後の毎月の返済額が割り出せます。
借入会社名と借入額は毎月の支払いの請求書や明細、会員ページ等で確認できます。
いつから借りているかの確認
極端に取引期間が短いと任意整理に応じない貸金業者もあるので、取引年数は確認する必要があります。
いつからの借入なのかは契約書で確認ができますし、業者によっては毎月の支払いの請求書や明細、会員ページで確認できます。
また、取引が長ければ借金が減ったり、過払い金が発生する可能性があります。
収入と支出の確認
収入と支出が判明すれば毎月の返済に回せる金額が計算でき、それによって任意整理で支払っていけそうか?他の債務整理をすべきか?を判断できます。
任意整理では返済を行えない時は、個人再生や自己破産を検討する必要があります。
完済している会社名
過去に完済した業者で過払い金が発生していることがあります。
もし契約書や明細がなくても、毎月の返済が口座引き落としだったのであれば通帳を確認すると会社名が書いてあります。
どこで借りていたか忘れてしまい、書類も何も残っていない場合は、信用情報機関で本人の信用情報を閲覧するという方法があります。
ただし信用情報期間の情報も、最長で契約終了から5年経つと消去されるので確認をすることができなくなります。
毎月の支払方法の変更
任意整理の相談の後でもいいのですが、任意整理をしたクレジットカードは解約になるため、口座引き落とし等の他の支払い方法への変更をする必要があります。
そのため、クレジットカードで公共料金や通信料等の支払いをしている人は、事前に口座引き落とし等へ変更をしておくとスムーズです。

まとめ
家族の援助を受けられるとか、おまとめローンを組んでその後は問題なく返済を行っていけるのなら任意整理をする必要はありません。
家族の援助を受けることはできない、おまとめローンを組んでも返済を行っていくことが難しい場合は任意整理をするべきでしょう。
また、任意整理の相談ではどこからいくら借りているのか?取引年数や、返済に回せる金額を計算するために収入と支出等は必ず聞かれるので事前に確認しておくと相談はスムーズに行きます。
ただ、何もわからない状態でも一度話を聞いてみたいという場合は、まずは電話で聞いてみるのも良いと思います。