エムアイカードの任意整理【任意整理をしない場合と比較】

  • エムアイカードを任意整理すると返済は楽になるのか?
  • 任意整理のデメリットを知りたい
  • 相談した後の手続きはどうやって進めていくの

エムアイカードでの支払いができなくなってきた時は任意整理をすることができます。

任意整理後は利息がなくなって、元金だけを分割払いでの返済になるので、支払いの負担を減らすことができます。

しかし任意整理への対応というのは相手方の会社ごとに異なります。

今回は、三越伊勢丹グループのエムアイカードを任意整理した場合の対応を解説します。

目次

エムアイカードの任意整理への対応

エムアイカードを任意整理するとどうなりますか?

任意整理後の利息は免除してもらえて、元金だけを60回ほどの分割払いになります。

利息がなくなれば返済した金額の分だけ借金が減っていくことになります。

エムアイカードを任意整理すると
  • 任意整理後の利息は0%になる
  • 60回ほどの分割払いも可能
  • 過払い金が発生している可能性もあり

エムアイカードを任意整理すると任意整理後の利息は0%になり、元金だけを60回=5年ほどの長期の分割払いで返済をしていくことができます。

利息がなくなれば返済した金額の分だけ借金が減るため、いつ完済できるのかが明確になり完済までの期間も短くなります。

また、長期の分割払いに応じてもらえるため、毎月の返済額を少なくすることができます。

利息がなくなって長期の分割払いになると言ってもイメージすることは難しいと思います。

下記では任意整理をしないケースとしたケースで比較します。

エムアイカード任意整理前

仮に50万円を利息17.95%で借りて、毎月17,000円返済していくと

毎月の利息だけで7,500円ほどになるので、借金はあまり減りません。

そのため、完済までに3年4ヶ月必要になり、完済までの間に利息だけで16万円以上支払う計算になります。

任意整理をしない場合
完済までに支払う利息の総額16万円以上
完済までの期間3年4ヶ月
毎月の返済額17,000円

エムアイカード任意整理後

上記の50万円を任意整理して利息0%、36回分割になると

任意整理をすると
完済までに支払う利息の総額0円
完済までの期間3年
毎月の返済額約14,000円

60回の分割払いでになった場合は、完済までの期間は5年と長くなりますが毎月の返済は8,400円になります。

任意整理しないケースとしたケースで比較

任意整理前任意整理後
完済までに支払う利息の総額16万円以上0円
完済までの期間3年4ヶ月3年
毎月の返済額17,000円約14,000円

上記の事例では完済までの期間は短くなりながら、完済までに支払う総額が減り、毎月の返済を抑えることができます。

任意整理のメリット

借金が減額されたり過払い金が発生する条件

エムアイカードでは過払い金は発生しませんか?

エムアイカードで2007年よりも前から取引をしていた場合は、借金が減額されたり過払い金が発生している可能性があります。

ショッピングでの取引では借金が減額されたり過払い金が発生することはありません。

過払い金は法律で制限されている利息よりも高い利息を過去にとられていた場合にだけ発生します。

利息制限法の金利の上限
10万円未満の借入20%まで
10万円以上~100万円未満の借入18%まで
100万円以上の借入15%まで

エムアイカードは2007年頃までは法律の制限を超える利息で取引をしていました。

そのため、2007年よりも前からエムアイカードと取引をしていた人は借金が減額されたり過払い金が発生している可能性があります。

2008年以降に借り始めた人には過払い金は発生しません。

また、過払い金の対象になるのはキャッシング取引だけなので、ショッピングでの取引では過払い金は発生しません。

エムアイカードでは2007年以前からキャッシングの取引をしていた人だけに過払い金が発生している可能性があります

借金の減額や過払い金があった場合

過去に法律の制限を超える利息での取引があると、法律内の利息に見直して引き直し計算をすることで借金が減額されます。

借金が減額されたら、減額後の金額の利息を0%にして分割で返済することができます。

また、引き直し計算によって借金が全てなくなり過払い金が発生するケースでは、任意整理ではなく過払い金についての交渉を行います。

40万円の借入がある場合
借金が20万円まで減額されたケース

引き直し計算の結果、借金が20万円まで減った場合⇒

減額後の20万円を任意整理して、利息をカットして元金だけを分割で返済することになる。

過払い金が20万円発生したケース

引き直し計算の結果、40万円の借金が全てなくなって過払い金が20万円発生してる場合⇒

任意整理ではなく20万円の過払い金請求になる。

エムアイカード返済中に過払い金が発生する条件

エムアイカードを任意整理するデメリット

エムアイカードを任意整理するデメリットを教えてください

エムアイカードは解約になります。

信用情報機関に事故情報が登録されるので、いわゆるブラックリストに登録されることになります。

エムアイカードは解約になる

任意整理をした会社のカードは解約になるので、任意整理するエムアイカードは解約になります。

カードが解約になると、エムアイカードのポイントは失効することになるので、ポイントが貯まっている人は注意が必要です。

クレジットカードがなくても、デビットカードやpaypayでネットショッピング等をすることはできます。

ブラックリストに載る

任意整理をすると信用情報機関に事故情報が載り、ブラックリストに載ることになります。

ブラックリストに登録されると
お金を借りることは難しくなる

カードローンやキャッシング等、お金を借りることは難しくなります

ローンを組めなくなる

住宅ローンや自動車ローン、携帯電話やスマホの分割購入も難しくなります

クレジットカードが持てなくなる

ブラックリストの影響を受けて、任意整理をしていないクレジットカードが解約になる可能性があります

任意整理をすることのデメリットで多くの人が気にするのがブラックリストの影響です。

ブラックリストに載れば借金をしたりローンを組んだりカードを作るのはほぼできなくなります。

また、任意整理の対象にしていないクレジットカード等も利用できなくなる可能性もあります。

ただし、ブラックリストに載るのは完済してから数えて5年間です。

3年かけて完済すると、そこから5年なので合計8年間ブラックリストに登録されることになります。

完済から5年経過するとブラックリストの影響はなくなり、通常どおりの審査を受けることができるようになります。

エムアイカードを任意整理するデメリット

任意整理は家族や会社に秘密のまま手続きできる

エムアイカードの任意整理は家族や会社に秘密にしたままできますか?

任意整理は自己破産等と比べて必要になる書類も少なく、エムアイカードから連絡が来ることもないので家族や会社にバレる可能性が非常に少ない手続きです。

ただしブラックリストの影響には注意が必要です。

任意整理は家族や会社に知られることなく、内緒で手続きができる可能性が高いです。

自己破産や個人再生だと、家族や会社の協力が必要な書類の提出を裁判所から求められますが、任意整理ではそのようなことはありません。

また、任意整理をしている間はエムアイカードから本人に対して連絡が来ることはないですし、郵便物が届くこともありません。

そのため、借金があることや任意整理をしていることが家族や勤め先に知られてしまうことはほとんどありません。

ブラックリストに登録されてカードが解約になったり、ローンが組めなかったりした際に不審に思われる可能性はあります。

生活費等をクレジットカードで支払っている人は注意が必要です。

任意整理は家族にバレずにできるのか

任意整理の流れ

エムアイカードの任意整理の手続きはどのように進んでいくんですか?

まず受任通知という書類をエムアイカードへ送付して、その後に利息のカットや分割払いの回数の交渉を行っていきます。

依頼から任意整理の交渉が完了して、返済が再開されるまでは3ヶ月~6ヵ月ほどです。

STEP
面談

任意整理を依頼する際は、弁護士や司法書士と面談をする必要があります。

基本的には面談は1度だけです。

STEP
受任通知送付

任意整理の依頼を受けた専門家はエムアイカードに対して受任通知を送付します。

取引履歴が届いたらまず過去に法律の制限を超える利息での取引があったかを確認します。

法律の制限を超える利息での取引があれば、借金の減額がどのぐらい減額されるか、過払い金がどのぐらい発生しているかを確認します。

STEP
和解交渉

任意整理後の利息のカットと、分割回数の交渉を行います。

借金が減額されるケースでは、減額された借金について利息のカットや分割回数の交渉を行うことになります。

STEP
返済再開

任意整理を依頼してから3か月~6か月程度で交渉が終わります。

交渉内容どおりに利息がなくなった元金だけを分割で返済していくことになります。

依頼者が行うこと

エムアイカードの任意整理を依頼した後は依頼者は何をするんですか?

依頼者の人は受任通知が送られた後~任意整理の交渉が終わるまでの間はエムアイカードへの返済を一旦ストップして積立金を行う必要があります。

返済を止めても連絡が来ることはありません。

STEP
エムアイカードへの返済を止める

任意整理を依頼した後は、エムアイカードへの返済は一時STOPすることになります。

返済をしなくても連絡が来ることはありません。

STEP
積立金を行う

返済を止めている間に、依頼者は専門家に対して積立金を行う必要があります。

これは任意整理後に毎月返済していけるかの確認と、専門家の費用の分割払いのために行います。

積立金ができないと、任意整理では返済ができないと判断されるので任意整理ができなくなる可能性があります。

積立金ができなかったら自己破産や個人再生を検討することになります。

STEP
返済の再開

任意整理を依頼してから、3か月~6か月程度で任意整理の交渉がまとまります。

その後は任意整理の内容どおりにエムアイカードへ返済をして完済を目指します。

任意整理依頼後に依頼者が行うこと

エムアイカードの任意整理まとめ

エムアイカードを任意整理すると
  • 利息は0%になる
  • 60回ほどの分割払い
  • 過払い金が発生する可能性あり
  • エムアイカードは解約になる
  • ブラックリストに登録される

エムアイカードを任意整理すると任意整理後の利息は0%になって、元金だけを60回ほどの分割で返済することができます。

それにより完済までに支払う金額を減らし、毎月の返済額も減らすことができます。

また、エムアイカードでは2007年よりも前からキャッシング取引をしていた人には過払い金が発生している可能性もあります。

任意整理をするとブラックリストに登録されるので、お金を借りたりローンを組んだり、クレジットカードを利用することは難しくなります。

クレジットカードの代わりにデビットカードやpaypayを利用すれば、あまり不便を感じることなく生活をすることはできると思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次