- ライフカードを任意整理すると返済は楽になるのか?
- 任意整理のデメリットを知りたい
- 相談した後の手続きはどうやって進めていくの
ライフカードは株式会社ライフの一部の事業を引き継いでいますが、ライフカードに引き継がれなかったものはアイフルへ引き継がれています。
借金の支払いが難しくなってきた際は任意整理をすることで支払いを楽にすることができます。
※株式会社ライフとの取引だったもので現在はアイフルに返済を行っている場合は、アイフルと任意整理の交渉を行うことになります。
ライフカードの任意整理への対応
任意整理の対応は会社ごとに違うと聞きましたが、ライフカードの任意整理の対応はどうなんですか?
ライフカードの対応は中々厳しいね。
利息が0%にならずに、数%の利息を付けないと和解ができないこともあるよ。
う~ん中々厳しいですね。
分割回数は何回ぐらいになるんですか?
分割回数も取引の内容によるところではあるけど、36回以内の分割払いになることが多いよ。
- 任意整理後の利息はカットできないこともある
- 原則36回払い
- 過払い金が発生している可能性もあり
任意整理後の利息
ライフカードの任意整理への対応は厳しいです。
借入の内容にもよりますが任意整理をしても任意整理後の利息は0%にならず、数%の利息を付けないと交渉に応じてもらえないことがあります。
任意整理後の分割回数
分割回数は36回=3年の分割になることが多いです。
ライフカードを任意整理するメリット
任意整理をして仮に利息を免除してもらって60回ほどの回数で分割返済できるということですが・・・
それによってどのぐらい返済が楽になるのかイメージがわかないですね・・・
任意整理してどのぐらい変わるのかは借金の金額等の内容にもよるから一概には言えないけど、
利息がカットできれば毎月の返済額を減らしながら完済までの期間が短くなったりするよ。
毎月の返済額が減るのに完済が早まるというのはありがたいですね!
そうだね。
あとは完済までに利息だけで数十万円支払うことが多いから、利息がなくなれば数十万円以上の金銭的なメリットが発生することが多いよ。
ライフカード任意整理前
仮に利息18%で60万円を借りて、毎月30,000円を返済していくと、2年で完済できますが完済までに11万円以上の利息を支払う必要があります。
任意整理をせずに返済する場合 | |
完済までの期間 | 2年 |
毎月の返済額 | 30,000円 |
完済までの利息返済額 | 11万円以上 |
ライフカードを任意整理後
上記に対して、60万円の借金を任意整理して利息0%、36回の分割で和解した場合
任意整理をした場合 | |
完済までの期間 | 3年 |
毎月の返済額 | 約17,000円 |
完済までの利息返済額 | 0円 |
- 完済までの期間 2年⇒3年
- 毎月の返済額 30,000円⇒約17,000円
- 完済までの支払う利息の総額 11万円以上⇒0円
どのぐらいのメリットが発生するかは借入の内容によるところが大きいですが、上記の例では任意整理をすることで完済までの期間は1年長くなりますが、毎月の返済額が3万円から1万7000円に大幅に減らすことができます。
また、完済までに支払う利息も0円になるというメリットもあります。
24回の分割払いにすると2年で完済でき、毎月の返済額は25,000円になります。
ライフカードを任意整理するデメリット
任意整理のメリットは良くわかりました。
ちなみにデメリットもあるんですよね?
デメリットとしては、信用情報機関に事故情報が載るってことだね。
それはブラックリストに載るってことですかね・・・
そうだね。
ブラックリストに載っている間はやっぱりお金を借りたりローンを組んだり、カードを作ったりするのは難しくなるよ。
ただ、ブラックリストの影響は5年間だからその間はデビットカードを利用したりすることで影響を少なくすることもできると思うよ。
ライフカードは解約になる
任意整理をする会社の契約は解約になるので、ライフカードを任意整理するとカードは解約になります。
カードが解約になるとポイントは無効になるので、ポイントが貯まっている人は注意が必要です。
参考:カードを脱会したいのですが?|クレジットカードはライフカード
クレジットカードの代わりにデビットカードやpaypayでネットショッピング等は利用することができます。
ブラックリストの影響がでる
任意整理をすると信用情報機関に事故情報として登録されて、いわゆるブラックリストに載ることになります。
※参考:CIC【信用情報とは】
ライフカードでの借金の減額や過払い金発生の条件
ライフカードも過払い金が発生することはあるんですよね?
ライフカードも2007年までは法律よりも高い利息で取引をしていたから過払い金が発生する可能性がある会社だよ。
じゃあ2007年以降に借り始めた人は過払い金が発生している可能性はないってことですね・・・
そうだね。
あと、ショッピングでの取引では過払い金は発生しないからね。
過払い金は法律の制限よりも高い利息で取引をしていた場合にだけ発生します。
利息制限法の金利の上限 | |
10万円未満の借入 | 20% |
10万円以上~100万円未満の借入 | 18% |
100万円以上の借入 | 15% |
ライフカードは2007年頃までは法律以上の利息に設定していたので、2007年よりも昔から借りていた人には過払い金が発生する可能性があります。
逆に2007年以降に借り始めた人には過払い金が発生している可能性はありません。
また、過払い金が発生するのはキャッシング取引だけなので、ショッピングでの取引では過払い金は発生することはありません。
借金の減額や過払い金があったの場合の交渉
ライフカードとの取引で過去に法律の制限を超える利息での取引があった場合は、法律内の利息に見直して引き直し計算をすることで借金が減額されることがあります。
その場合は減額後の金額だけを分割で返済することになります。
また、引き直し計算によって借金が全てなくなり過払い金が発生している場合は、任意整理ではなく過払い金についての交渉を行います。
過払い金が発生する場合はブラックリストに登録されることはありません。
- 引き直し計算の結果、借金が30万円まで減った場合⇒減額後の30万円を任意整理して、利息をカットして元金だけを分割で返済することになる。
- 引き直し計算の結果、70万円の借金が全てなくなって過払い金が20万円発生してる場合⇒任意整理ではなく20万円の過払い金請求になる。
任意整理の流れ
任意整理を依頼すると依頼後の手続きはどのような流れで進められていくんですか?
依頼者側にも何かすることはあるんですか?
任意整理の依頼を受けた専門家はライフカードに対して受任通知という書類を送るんだ。
受任通知を送付した後、ライフカードへの返済は一時的に止めることになるんだけど、その間に専門家に対して毎月一定の金額を振り込んで積立金というものをする必要があるよ。
返済は止めて積立金をするんですね!積立金というのはなんですか?
積立金というのは専門家の費用を分割で支払うためのものなんだけど、もう一つ意味があって任意整理後に毎月ちゃんと返済を続けていけるのか?を確認するという意味もあるんだ。
積立金が完了したらライフカードと利息のカットや分割払いの回数について交渉をして、交渉がまとまればその内容どおりに返済をしていくという流れだね。
- 受任通知送付
- 積立金
- 引き直し計算
- 分割回数等の交渉
- 返済再開
受任通知送付
任意整理の依頼を受けた専門家はライフカードに対して受任通知を送付します。
受任通知送付後は、ライフカードへの支払いは止めてその間に積立金を行いますが、返済をSTOPしてもライフカードからの督促が来ることはありません。
積立金
ライフカードへの返済を止めている間、依頼者は専門家に対して積立金を行う必要があります。
積立金は専門家の費用の分割払いという意味がありますが、それ以外にも任意整理後に返済を続けていけるかを確認するという意味があります。
任意整理後は長期に渡って返済を続けていくことになるので、任意整理後に毎月の返済をきちんとしていけるかをテストして、積立金完了後に業者との交渉に入っていきます。
引き直し計算
受任通知の送付から1月半ほどでライフカードから取引履歴が届きます。
過去に法律の制限を超える利息での取引があった場合は、引き直し計算を行って、借金を減額したり過払い金の金額を算出します。
任意整理交渉
任意整理後の利息のカットと、分割回数の交渉をライフカードと行います。
過去に法律よりも高い利息で取引があった場合は引き直し計算を行い、減額された借金について利息のカットや分割回数の交渉を行うことになります。
返済再開
任意整理の交渉が終わったら、交渉内容どおりに分割でライフカードに対して返済していくことになります。
依頼者が行うこと
- ライフカードへの返済を止める
- 積立金をする
- 任意整理の和解成立後は和解内容どおりにライフカードへ返済していく
任意整理を依頼した後は、ライフカードへの返済は一時STOPすることになりますが、返済を止めてもライフカードからの督促は来ません。
返済を止めている間に、依頼者は専門家に対して積立金を行う必要がありますが、これは任意整理後に毎月返済していけるかの確認と専門家の費用の分割払いのために行います。
任意整理を依頼してから3か月~6か月程度で任意整理の交渉がまとまるので、その後は任意整理の内容どおりにライフカードへ返済をすることになります。
任意整理は家族に秘密のまま手続きできる
任意整理は家族や会社に秘密にしたままできるものなんですか?
任意整理は他の債務整理と違って、家族や会社にバレる可能性が非常に少ない手続きだから、その点は心配せずに相談をして大丈夫だよ!
任意整理は、家族や会社に知られることなく、内緒で手続きができる可能性が高いです。
自己破産や個人再生だと、家族や会社の協力が必要な書類の提出を裁判所から求められますが、任意整理ではそのようなことはありません。
また、任意整理をしている間はライフカードから本人に対して連絡が来ることはないですし、郵便物が届くこともありません。
そのため、自己破産や個人再生と比較して、借金があることや任意整理をしていることが家族や勤め先に知られてしまうことはほとんどありません。
任意整理まとめ
ライフカードの借金は任意整理をしても、数%の利息を付けないと任意整理の交渉に応じないことがあります。
分割回数は36回~60回ほどになります。
また、2007年以前からライフカードでキャッシング取引をしていた人は法律よりも高い利息で取引があった可能性があるので、引き直し計算をすることで借金が減額されたり、借金が全てなくなって過払い金が発生している可能性もあります。
任意整理をするとブラックリストに登録されて、借金したりローンを組んだり、クレジットカードを使用することは難しくなります。
ブラックリストに登録されている間は、収入の範囲内での現金での生活を心がけて、ネットショッピング等はデビットカードやpaypayを利用するのがいいでしょう。