- レイクを任意整理すると返済は楽になる?
- 任意整理のデメリットを知りたい
- 依頼を依頼した後にすることは?
任意整理は貸金業者との話し合いで行うため、貸金業者ごとに任意整理への対応は異なります。
貸金業者によってはそもそも任意整理に応じない業者もありますし、任意整理に応じる場合でも利息がカットできるのか?何回の分割払いになるのかは業者ごとに異なります。
レイクの借金を任意整理するとどうなる?
レイクは任意整理後の利息は0%にしてもらえて、36~60回ほどの分割回数にも応じてくれる良心的な会社です。
ただし、レイクとの取引が1年未満だったり、長期の滞納があったりすると利息のカットに応じてもらえない可能性があります。
レイクとの取引が長い人は過払い金が発生している可能性もあります。
レイクは以前新生フィナンシャル株式会社という会社の商品でしたが、2011年10月1日以降に新規で契約した人は新生銀行での借入になっています。
2011年10月1日以前から取引があった人は引き続き新生フィナンシャル株式会社との取引が継続されているので、任意整理も新生フィナンシャルと交渉を行います。
新生銀行レイクも新生フィナンシャルが保証会社になっているので、新生銀行レイクを任意整理する場合の交渉は保証会社である新生フィナンシャルと行うことになります。
- 任意整理後の利息は0%になる
- 分割回数は36回~60回程度
- 過払い金が発生している可能性もあり
利息は免除される
借入開始から極端に取引が短い等でなければ、レイクは任意整理後の利息については免除してくれるので、任意整理後は残っている元金だけを分割で返済していくことになります。
分割回数は何回になる?
こちらも同様に借り入れから間もない等でなければ、レイクは36回~60回分割程度の長期の分割にも応じてくれます。
任意整理に応じない可能性もある
借入開始から1年未満等借入期間が短い場合や、長期間滞納をしている場合は、任意整理後の利息のカットに応じてもらえない可能性があります。
レイクを任意整理するメリット
利息がカットされて60回ほどの分割払いになれば毎月の返済額も減る可能性が高く、完済までに支払う金額も大幅に減ることになります。
契約内容にもよりますが、一般的には完済までに利息だけで数十万円支払うことが多いので、利息がなくなるだけで数十万のメリットが発生する可能性があります。
また、任意整理をすれば利息がなくなって払えば払った分だけ元金が減るため、完済までの期間も早くなります。
任意整理をせずに支払っていく場合と、任意整理をした場合の返済内容を比較します。
任意整理せずに支払っていく場合
利息18%で70万円を借りていると、利息の支払いだけで毎月10,500円になります。
上記の内容で毎月19,000円を返済していく場合、毎月19,000円払っても利息に10,500円分が充てられ元金があまり減らないため、完済まで4年7ヶ月必要な計算になります。
また、完済までに利息だけで32万円以上支払うことになります。
任意整理せずに支払っていく場合 | |
完済までにかかる期間 | 4年7ヶ月 |
完済までに支払う利息の総額 | 32万円以上 |
毎月の返済額 | 19,000円 |
任意整理をするとどうなる?
70万円の借金を任意整理して利息0%で48回分割にした場合、
任意整理をすると | |
完済までにかかる期間 | 4年 |
完済までに支払う利息の総額 | 0円 |
毎月の返済額 | 約15,000円 |
・完済までの期間 4年7ヶ月⇒4年
・毎月の返済額 19,000円⇒約15,000円
・完済までの利息返済額 32万円以上⇒0円
※60回の分割払いにした場合は、完済までに5年かかりますが毎月の返済額は12,000円ほどになります。
このように任意整理をするメリットは利息のカットをして元金だけを長期の分割返済にすることで完済までの返済の総額を減らし、毎月の返済額を減らし完済までの期間も短くなるということです。
レイクの借金の減額や過払い金
過去に法律の制限を超えて取引をしていた場合は借金が減額されたり過払い金が発生します。
レイクは2007年12月には法律内の利息に見直しをしているので、2007年11月よりも前から借入をしていたのであれば借金が減額されたり又は過払い金が発生している可能性があります。
過去に法律以上の利息で取引をしていた場合は、正しい利息に見直して計算をする=引き直し計算をすることで現在の借金が減額されたり、借金が0円になって更に過払い金が発生していることもあります。
レイクは2007年11月までは29.2%の利息で取引を行っていたので、2007年11月以前からレイクと取引がある人は借金の減額又は過払い金が発生している可能性があります。
利息制限法の金利の上限 | |
10万円未満の借入 | 20% |
10万円以上~100万円未満の借入 | 18% |
100万円以上の借入 | 15% |
引き直し計算をすると借金が減るという場合の任意整理の手続きは、減った後の借金から利息をなくして分割で返済を行っていくことになり、
引き直し計算の結果、借金が全てなくなって過払い金が発生している場合は任意整理ではなく、過払い金返還についての交渉を行っていきます。
過払い金が発生している場合は、ブラックリストに登録されることはありません。
- 引き直し計算の結果=借金が10万円まで減った場合は利息をカットして減額後の10万円の元金だけを分割で返済することになる
- 引き直し計算の結果=50万円の借金が全てなくなって過払い金が40万円発生してる場合は任意整理ではなく40万円の過払い金請求になるのでブラックリストに登録されない
レイクを任意整理するデメリット=審査への影響等
レイクが解約になることと、ブラックリストに登録されることです。
また、レイク(新生フィナンシャル)が保証している銀行からの借金があると、その銀行の口座が凍結される点にも注意が必要です。
任意整理にはメリットがある一方デメリットもあります。
ブラックリストに載る
任意整理をすると信用情報機関に事故情報が登録されてブラックリストに載ることになります。
ブラックリストの影響は完済から5年間残り、その間はお金を借りるとかローンを組む、クレジットカードを作る際の審査に通るのは難しくなります。
※参考:CIC【信用情報とは】
ブラックリストに載っても現金で生活したり、クレジットカードの代わりにデビットカードやpaypayを使用することでネットショッピング等は利用することができます。
銀行口座の凍結
銀行からの借入には保証会社がつきますが、この保証会社をレイク(新生フィナンシャル)が行っていることがあります。
一例として新生銀行や東京スター銀行、オリックス銀行の一部のカードローンではレイクが保証をしています。
レイクが保証をしている銀行から借金がある状態でレイクを任意整理したり、銀行の借金を任意整理するとレイクは保証を実行して、銀行の借金がレイクに移ります。
その際、任意整理の対象になる銀行の口座が3ヵ月ほどの間凍結されることになり、預貯金がある場合は銀行の借金と預貯金とで相殺されることになります。
任意整理手続きの流れ
任意整理を専門家に依頼した後は、専門家はレイクに対して受任通知という書類を送り取引履歴という書類を取り寄せ、借金の正確な額を確認するのと同時に過払い金があるかどうかを確認します。
その後は利息をなくしてもらって元金を何回の分割払いで返済していくのかを交渉し、交渉がまとまったらその内容どおりに返済をしていくという流れです。
依頼者の人はレイクへの返済を止めて、専門家に対して積立金を行うことになります。
任意整理をする流れは以下のとおりです。
- 弁護士や司法書士との面談
- 受任通知送付
- 取引履歴取得
- 利息のカットや分割回数の交渉
- 和解
- 分割返済開始
受任通知送付
任意整理の依頼を受けたら、弁護士や司法書士はレイクへ「受任通知」というものを送付します。
受任通知には本人への督促等をしないようにする旨が記載されているので、これによりレイクから本人への連絡は禁止されます。
引き直し計算
2週間ほどでレイクから取引履歴という書類が届きます。
取引履歴には現在の借入残高と、過去にいついくらの金額を借りて、いついくらの金額を返済してきたのかが全て記載されています。
取引履歴で借金の金額を確認して、併せて過去の利息を確認して法律よりも高い利息での取引があれば過払い金の計算を行います。
和解交渉
レイクと利息のカットや分割回数、いつから返済を開始するかについて交渉を行いますが、引き直し計算の結果過払い金が発生しているなら過払い金の返金についての交渉を行います。
任意整理依頼後に依頼者が行うこと
返済をSTOPする
任意整理を依頼したら、レイクへの返済は一旦STOPする必要があります。
※返済を止めてもレイクから連絡が来ることはありません。
積立金を行う
依頼者の人はレイクへの返済を止めている間に専門家に対して積立金を行います。
積立金は専門家へ毎月一定の金額を振り込んで行うものですが、「専門家の費用の分割払い」という意味と、「任意整理後に毎月きちんと支払っていけるかを確認する」という意味があります。
積立金ができない場合は、任意整理をしても返済をして行くことはできないと判断されるため、任意整理はできなく自己破産か個人再生を検討することになります。
レイクへの返済再開
無事にレイクと利息カットと分割回数、支払い開始日の交渉が終わったら、後はその内容どおりに36回~60回の分割で返済を行っていきます。
- レイクへの返済を止める
- 積立金をする
- 任意整理の和解成立後は和解内容どおりにレイクへ返済していく
家族や会社に秘密で手続きできる
任意整理をしても家族や会社に任意整理をしたことがばれてしまうことはほとんどありません。
任意整理を依頼した後はレイクから連絡が来たり、郵便物が届くこともなくなります。
弁護士や司法書士との連絡についても、多くの事務所が電話以外にもメールでの対応や、郵送が必要な場合も郵便局留めにする等の対応を行っています。
任意整理は自己破産や個人再生と異なって、同居の家族の収入証明や退職金の証明書等は必要ありません。
また、任意整理を弁護士や司法書士に依頼した後はレイクから本人に対して連絡が来ることや郵送物が届くこともありません。
弁護士や司法書士からの連絡も電話だけでなくメール対応を行っている事務所もありますし、郵送物も事務所の名前をださずに送付したり、郵便局留めを利用することもできます。
ただし、ブラックリストに登録されてクレジットカードが解約になったり、ローンが組めなかったりした際に不審に思われてしまう可能性はあります。
そのため、生活費等をクレジットカードで支払っている人は注意が必要です。
自己破産や個人再生と比べて、家族や会社に任意整理をしていることや借金があることがバレてしまう可能性は低いです。
むしろ任意整理をせずに借金の支払いを滞納していると、レイクから督促が来たり裁判を起こされたりして家族に知られてしまうこともありますし、裁判で判決を取られた後は給与差し押さえをされれば会社に借金を滞納していることを知られてしまうので、任意整理をしない方が家族や会社に知られてしまう危険性は高いとも言えます。
レイク任意整理のまとめ
レイクを任意整理する場合は利息のカットにも応じてもらえるし分割回数も60回ほどで和解することができるので、任意整理をするメリットが大きい会社です。
また、2007年よりも前からレイクから借入をしている人の場合は借金が減額されたり、借金そのものがなくなり過払い金が発生している可能性もある会社です。
ただし任意整理をするとブラックリストに登録されるというデメリットがあります。
ブラックリストに登録されるとお金を借りたり、ローンを組んだりすることは難しくなり、クレジットカードも利用できなくなります。
ブラックリストに登録されるデメリットと任意整理をするメリットを比較考慮して検討をするべきです。