レイクと長年取引をしていた人は、過払い金が発生している可能性があります。
しかし、レイクと取引していた人すべてに過払い金が発生するものではありません。
レイク(新生フィナンシャル)で過払い金が発生する条件
僕もレイクで借りていたんですけど、過払い金は発生しているんですか?
借入当初のころの利息が法律の制限を超える利息だったなら過払い金は発生するよ。
払い終わったころの利息は18%で法律内の利息だったんですけど、最初のころの利息はわからないです・・・
その場合は借り始めたのが2007年よりも前なら過払い金が発生している可能性が高いよ。
どこの業者も2007年の12月から借り始めた人の利息は法律内の利息にしているから、2008年以降に借り始めた人は過払い金が発生している可能性は低いよ。
レイクは2007年の12月までは、最大29.2%の利息で契約をしていましたが、これは法律で制限されている利息を大きく超えています。
・10万円以上100万円未満の借入→利息18%が上限
・100万円以上の借入→利息15%が上限
50万円が限度額で利用している場合は18%が利息の上限になるので、29.2%で取引をしていたのであれば、10%以上も利息を払い過ぎていたことになります。
レイクで過払い金が発生する目安
2007年以前からの借入か、2008年以降に借り始めたかによって過払い金が発生するかどうかある程度の判断ができます。
※2007年以前から取引がある既存の契約者には、2007年以降に法律内の利息に見直されている人もいますし、現在も高金利で返済を行っている人もいます。
レイクで過払い金が発生していない場合で支払いが厳しい場合は任意整理を行うことで支払いを楽にすることができます。
レイクの過払い金請求への対応
過払い金請求への対応は業者ごとに異なるって聞いたんですけど、レイクの過払い金請求への対応はどうなんですか?
裁判をしない場合はレイクは過払い金元金の7割~9割位の金額を1~3か月で返還になることが多いよ。
それ以上は回収できないんですか?
話し合いだとそれ以上は難しいから、後は裁判をして回収する必要があるよ。
過払い金の請求は以下の流れで行います。
・過払い金の請求or裁判
・和解or判決
・返金
レイクからの取引履歴の取り寄せ
レイクへ取引履歴を請求すると2週間ほどで取引履歴が送付されてきます。
取引履歴の送付はとても早い業者です。
請求~和解提案
取引履歴が届いたら過払い金の計算をして、算出した金額をレイクへ請求します。
請求後10日ほどでレイクから和解の提案がきます。
・1~3か月後の返金
裁判をしない場合には、レイクから上記の範囲で和解提案が来ることが多いです。
取引履歴の取り寄せから返金まで、無駄に引き延ばすことなく早めの回収が可能な業者です。
利息まで含めた回収をしたい、提案内容に納得出来ないという場合は裁判をして過払い金を回収します。
レイクへ裁判をして過払い金請求をする場合
レイクへ裁判をするとやっぱり時間はかかるんですかね?
レイクは裁判をするとけっこう争ってくる業者だから話し合いの場合よりは時間がかかるね。
少なくても半年前後はかかるし、長ければ1年以上かかるよ。
けっこう時間はかかるんですね。
まぁそれでも争点がなければ最終的には利息まで含めた金額が回収できる可能性が高いから、返金を急いでいないのであれば裁判をして、
返金を急いでいるとかあんまり裁判まではしてほしくない!っていう場合は話し合いで回収するというように決めればいいと思うよ。
過払い金請求訴訟をするとレイクは争ってきます。
利息まで含めた満額を希望する場合には、和解できず判決までもつれ込むこともあります。
そのため、裁判をした場合の過払い金回収期間については一概には言えず、半年前後~1年以上かかることもあります。
レイクが争ってくる点
レイクへ過払い金請求をするとレイクが争ってくるのってどういった場合なんですか?
まずはどこの業者もそうだけど、取引途中に一度完済して次の借入までの空白期間が1年以上あると取引の分断を争ってくるよ。
貸付停止があった場合は貸付停止の日から時効が進行するという主張もしてくるよ。
取引の分断と貸付停止ですね!
後は取引中に1日でも返済の遅れがあると、遅れた日以降は遅延損害金利率を適用して計算をするべきだっていう主張もしてくるよ。
遅延損害金利率だと26.28%までの利息が認められることになるから、そうなると過払い金がかなり減額されたり、過払い金自体がなくなってしまうこともあるんだ。
レイクへ過払い金請求をする場合にレイクが必ず争ってくる点を挙げていきます。
取引の分断
これはどこの業者でも争ってくることです。
取引途中で一度完済している場合に、途中完済までの第一取引とその後に再度借り入れを開始した第二取引の過払い金を別々に計算するのが、取引の分断です。
途中完済から次の取引開始(借入)までのレイクと取引をしていない期間が1年以上あると、取引の分断の主張をしてきます。
貸付停止
信用情報の関係や延滞等で貸し付けが停止されてしまった場合、充当合意がなくなったので貸付停止の日から10年経過している部分の主張を行ってきます。
※最高裁で基本契約継続中は過払い金発生後に借入れを行った場合、借入額に過払い金を充当するという合意があるので時効は進行しないとされていますが、貸付が停止された場合はこの充当合意がなくなったので時効は進行するという主張です。
これに対しては支払いの状況等が改善されれば将来的に貸し付けが再開される可能性があること等を主張していきます。
遅延損害金利率
取引途中に一日でも支払いの遅れがあると、遅れた日以降は遅延損害金利率で計算するべきという主張です。
あまりこの主張が認められることはないですが、認められる場合もあるので油断はできません。
1993年以前の取引履歴は開示されない
1993年以前からレイクと取引がある人のみが対象になる主張です。
レイクは1993年以前の取引履歴は破棄したという理由で開示しません。
争う場合には、冒頭0計算や推定計算という方法を用いて請求をする必要があります。
新旧レイク問題
1998年以前から取引がある人のみが対象になる主張です。
とても複雑なので簡単にいうと、1998年の11月頃に同じレイクという名前ですが、別会社である旧レイクと新しいレイクとの間で契約を切り替えているので、1998年以前の過払い金については支払う義務がないという主張です。
しかしこの主張は裁判でもレイクの主張が通る可能性のほうが高く、1998年以前の旧レイクで発生した過払い金を回収することはほぼできません。
レイクへの過払い金請求でデメリットとなる点
レイクへ過払い金請求をするとデメリットになることってありますか?
レイクへ過払い金請求するとレイクは解約になるから、継続してレイクと取引をしたい人にはデメリットになるよ。
解約になるんですね・・・
後はレイクが保証をしている銀行からの借入がある状態でレイクへ過払い金請求をすると、過払い金と銀行借入残高とで相殺されることがあって、相殺されるとブラックリストに載ることになるよ。
レイクを完済していて滞りなく銀行の返済をしているなら問題はないけどね。
本来、完済した後のレイクへの過払い金請求ではレイクが解約になるというデメリット以外はありません。
レイクは新生銀行のカードローンや、その他の銀行の保証会社になっています。
・レイクは完済しているが、銀行借入滞納中
上記の場合はレイクへ過払い金請求すると、保証が実行されて銀行の残債と過払い金とで相殺されることになり、残債が多い場合は相殺後の残債を任意整理することになります。
レイクへの過払い金請求まとめ
レイクはアコムやプロミスと同様に、銀行系の大手消費者金融でしたが、過払い金請求への対応は厳しめです。
特に裁判では争ってきます。
また、古くから取引がある人の場合には取引履歴の途中開示や旧レイクの主張で過払い金が減ってしまうこともあります。