過バライ金 計算方法と過バライ金請求の無料診断まとめ

過バライ金請求をする前にまずは金額だけ知りたいという場合、

・電話やWEB上での簡易的な診断
・引き直し計算

 

という方法がありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。

特に引き直し計算は自分で行うと少し難しく感じられると思いますが、参考にしてください。

過バライ金の無料診断

借金をしていたけど、どうすれば過バライ金が発生しているのか確認することができますか?

 

法律事務所によっては、ネットや電話で業者名と借入年数、借入額を申告すると簡易的に診断してくれるところもあるよ。

 

それなら簡単そうですね!

 

そうだね。

ただ、あくまでも簡易的な診断だから正確な計算ではないということには注意が必要だよ。

 


テレビやラジオCMでよく聞く過バライ金無料診断です。

簡易的な計算で、電話やWEB上で必要項目(業者名と借り入れ年数、利用額)を入力するとおおよその過バライ金の金額を計算できます。

 

業者名と借り入れ年数、利用額だけで概算の金額がわかるというものです。

過バライ金無料診断のメリット

本来過払い金の計算には、貸金業者から「取引履歴」というものを取り寄せて、正しい利息に見直す計算=「引き直し計算」を行う必要があります(「取引履歴」や「引き直し計算」について詳しくは後述します)。

しかし電話やWEBでの無料診断なら、借り入れ年数と利用額でおおよその過バライ金の金額を計算をするので、取引履歴は必要ありません。

 

取引履歴が必要ないので、本来取引履歴の取り寄せにかかる時間もかかりませんし、貸金業者とやりとりする手間がかからずに概算の金額がわかるというメリットがあります。

過バライ金無料診断のデメリット

過バライ金診断はあくまで概算の金額なので、診断結果と実際の引き直し計算の結果とは大幅に金額が異なることがあります。

当然人それぞれで借り入れの内容は異なりますし、過払い金が発生する条件も金額も人それぞれで異なります。

診断結果では高額な過払い金がでる!と言われていたから依頼したのに、引き直し計算を行った結果過払い金はなかった・・・ということもあり得ますので、この点は注意が必要です。

 

あくまで目安として、利用することをおすすめします。

過バライ金無料診断のまとめ

無料診断は業者名と借り入れ年数、利用額だけでおおよその金額を知ることができるので、手間もかからず非常に便利です。

最初から法律事務所に連絡をすることなく、簡単な方法でおおよその金額を知ることができるので、過去に借り入れを行っていたならまずは診断してみて、過バライ金が発生している可能性があるなら、実際に専門家に依頼して過バライ金請求するという方法がいいでしょう。

 

過払い金がどのぐらい発生しているか?借金がどのぐらい減るのか?簡単に確認したいなら

 

しかし、無料診断の結果は目安ですので、正確な金額をだすには結局のところ取引履歴を取得しての引き直し計算が必要になります。

過バライ金の計算方法=引き直し計算

過バライ金の金額を正確に計算するにはどうするんですか?

 

引き直し計算というものをする必要があるよ。

 

引き直し計算ですか・・・

 

過去に違法な利息で返済したところを、法律の制限内の利息に直して計算をすることだよ。

例えば過去に利息29.2%で返済していたなら、法律内の18%であったものとして計算をし直すと、利息29.2%よりも18%の利息であったほうが早く借金がなくなることになるよね。

 

同じ金額を返済しても、利息が高いよりも低いほうが元金が減るからですよね?

 

そのとおり!

例えば利息29.2%で昨年完済したという場合、利息18%であったものとして計算をすると5年前に実は借金がなくなっていたという計算になることがある。

それ以降に支払った、借金がなくなった後に支払ったものが払い過ぎたお金=過バライ金になるんだ。

 


正確な過バライ金の金額をだすには引き直し計算というものが必要になります。取引の当初から法律内の利息に直して計算をすると払いすぎた金額=過払い金の金額が算出されます。

過去に法律の制限よりも高い利息で支払っていた利息を法律で定められている利息に見直して計算をすることを「引き直し計算」と言います。

 

過バライ金が発生する条件は利息制限法の上限を超えた利息で取引を行っていた場合に限られます。

・10万円未満の借り入れ=20%が上限
・10万円以上100万円未満の借り入れ=18%が上限
・100万円以上の借り入れ=15%が上限

 

現在は制限内の利息であっても、過去に違法な利息で取引があったのであれば過バライ金の対象となる可能性があります。

どの業者も2007年前後で利息を見直しているので、2007年以前から取引があった人は過バライ金が発生している可能性が高いということになります。

 

※2007年以降に「新規」で借入れをした人は過バライ金が発生しない可能性が高いです。

2007年以前から契約をしている場合は、金利が見直されず現在も高金利で取引をしている人もいます。

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過バライ金引き直し計算のメリット

正確な過バライ金の金額を知ることができます。無料診断のように診断結果より過バライ金が少なかったとか、やっぱり過バライ金は発生していなかった!ということがありません。

また、空白期間等もすべてわかりますので分断時効等の過バライ金請求をした場合の争いになる点も事前に知ることができます。

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過バライ金引き直し計算のデメリット

無料診断と比べ手間と時間がかかります。計算自体は数時間もあればできますが、その前提の取引履歴の取り寄せに1週間~2か月ほどかかるからです。

過バライ金の計算は、パソコンに慣れていない人には難しく感じられるかもしれませんし、パソコンにエクセルがインストールされている必要もあります。

過バライ金の引き直し計算方法

 

過バライ金 計算

引き直し計算をするにしても資料とか残ってないんですけど・・・

 

大丈夫!

貸金業者は過去の取引の記録(取引履歴)を残しているから、それを取り寄せればいいんだ。

 


弁護士や司法書士の専門家へ依頼する場合には取引履歴の取り寄せ~引き直し計算も専門家が行いますが、個人で引き直し計算をすることも可能なので、今回は個人で引き直し計算を行う方法を順を追って書いていきます。

取引履歴の取り寄せ

引き直し計算には取引履歴が必要になります。取引履歴には過去、「何年何月何日にいくら借りて、何年何月何日にいくら返済してきたか」がすべて記載してあります。

会社によっては当時からの利率も記載されてありますので、過バライ金が発生しているかどうかは計算をすることなく確認することができます。

 

また、取引履歴だけあれば引き直し計算は可能ですので、過去の契約書や明細等の資料がなくても過払い金請求には問題ありません

取引履歴の取り寄せ方法は業者ごと異なります。

・電話で受け付け→郵送か店舗で受け取り
又は
・業者のHPから開示請求書を印刷し郵送又は店舗で開示受付→郵送で受け取り

 

どちらかの方法になります。電話番号はカードの裏面や「○○○(業者名) 取引履歴」と検索すればでてきます。

本人確認書類も必要になる場合もありますし、1000円ほどの手数料をとられるところもあります。

開示までの期間も業者ごとに異なります。はやいところだと1週間程、遅いところだと2か月ほどかかります。

 

貸金業者に電話をかけづらいという人は多いですが、大手の業者ならどこもスムーズに応じてくれますし開示義務もありますので問題ありません。

現在キャッシングを利用中の場合でも取引履歴を取り寄せると解約になるとか、カードが使えなくなるようなデメリットは発生しませんのでご安心ください。

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過バライ金計算方法

取引履歴を取得しましたけど、引き直し計算はどうやるんですか?

 

引き直し計算には専用のソフトが必要になる。

インターネットから検索すると無料でダウンロードすることができるよ。

ダウンロードしたら後はExcel表に取引日、借入額、返済額を入力すると、過バライ金が算出されるよ。

 

けっこう大変そうですね・・・

 

取引が長かったりすると時間はかかるね。

引き直し計算は弁護士司法書士に過バライ金請求を依頼すると、専門家がしてくれるから面倒なら自分でせず依頼したほうがいいかもね。

 


取引履歴が届いたら次は引き直し計算を行います。計算には専用のソフトが必要になります。

WEBで検索すると無料のソフトがいくつかでてきますが、外山式と名古屋式が良く使用されています。

 

どちらのソフトもエクセルを使用しての計算となります。エクセル表に取引履歴の内容を古いものからすべて入力していきます。※ショッピング取引分は入力しません。

××年×月×日×円借り入れ
××年×月×日×円返済

というように入力していくと自動で正確な利息に直して計算され、過払い金の金額が算出されます。

上記のソフトでは過払い金の利息を計算することもできます。

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過バライ金の計算方法=充当計算と未充当計算

過バライ金の計算には充当計算と未充当計算という方法があります。

過バライ金発生後に借り入れをした場合、その借入に対して過バライ金そのもの(元金)を充てて相殺するか過バライ金利息を充てて相殺するかの違いです。

 

充当計算はまずは利息で相殺し、未充当計算は過バライ金元本で相殺します。

過払い金100万円、利息が10万円発生した後に10万円を借りた場合に、それぞれの計算方法による違いを解説します。

充当計算の場合

充当計算では過払い金発生後に借り入れをした場合、まずは利息を借入に充当するので、過バライ利息10万円で借入の10万円を相殺します。

この場合過払い金元本は変わらず100万円のままですので、この後も元本100万円に対して年5%の利息が発生します。

1年後には元本100万円+利息5万円=105万円になります。

未充当計算の場合

未充当計算では過バライ金発生後の借入に対して過バライ金元本で相殺するので、10万円借りた場合、元本100万ー借入10万=過バライ金元本90万円利息10万円となります。

以後元本90万円に対して年5%の利息が発生します。

1年後には元本90万円+利息10万+利息4万5000円=104万5000円となります。

充当計算と未充当計算のまとめ

上記の例ではあまり金額が変わらないように思えますが、長期に渡って取引をしている人の場合は計算方法の違いで数十万~数百万円も金額が変わることがあります。

また、未充当計算は利息を棚上げにして元本のみの計算なので、未充当計算を用いる場合は利息まで請求することはほぼありません。

貸金業者は裁判をしない場合は利息発生を認めないので、そのため一般的には裁判をしないで和解をする場合は未充当計算、裁判をして回収する場合は充当計算が利用されています。

過バライ金計算方法のまとめ

無料診断=電話やWEBの入力だけで簡単に概算がでますが、正確ではありません。

引き直し計算=正確な金額がでますが手間と時間がかかりますので、あまり個人で計算まで行う人はいません。

まずは下記のサイトで無料診断をして過バライ金が発生しているか確認してから、専門家に過バライ金請求を依頼するという方法をおすすめします。

 

過払い金がどのぐらい発生しているか?借金がどのぐらい減るのか?簡単に確認したいなら

 

無料診断は事務所ごと診断結果が異なる可能性がありますが、最終的な引き直し計算はどこの事務所で行っても結果に変わりはありませんので、無料診断で大きな金額がでたからその事務所に依頼するというのは意味がありません。

どちらにせよ面倒なら最初から専門家へ依頼することをおすすめしますし、多くの人は最初から専門家へ依頼しています。

専門家へ依頼しても調査の結果過払い金が発生していなければ、費用はかからないという事務所が多いのでそういった事務所を選ぶことをおすすめします。

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