任意整理を依頼後に弁護士、司法書士事務所を変えることはできる?

  • 任意整理を依頼する事務所の変更はできるのか?
  • 事務所を変更するデメリットはないのか?
  • 良い事務所の選び方ってあるの?

任意整理を依頼したけど、あまり対応が良くないので別の弁護士や司法書士事務所に依頼したい・・・

そのような場合は別の事務所に変更をすることはできるのか?それによるデメリットはないのか?後悔しないための良い事務所の選び方を解説します。

目次

任意整理を依頼した事務所を変える方法

任意整理を依頼した後に別の事務所に変更することはできますか?

弁護士や司法書士と貸金業者の間で和解前であれば、依頼をキャンセルして新しい事務所に依頼をし直すことができます。

すでに貸金業者と和解した後は手続きをキャンセルすることはできないので、別の事務所に変更することはできません。

任意整理を依頼した弁護士や司法書士事務所との間に問題があったりした場合に、手続きの進行状況によっては別の事務所に依頼をすることはできます。

別の事務所に依頼をする場合、現在の事務所はキャンセルをして新しく別の事務所に依頼をすることになります。

任意整理の依頼を受けた後は、弁護士や司法書士と貸金業者との間で利息のカットや分割回数の交渉を行い、交渉がまとまったら和解を交わします。

和解を交わす前であればキャンセルをして別の事務所に依頼をし直すことができますが、和解をした後はキャンセルをすることはできません。

依頼から和解が整うまでの期間は3ヶ月~6ヵ月ほどです。

任意整理の和解前であれば事務所変更は可能だが、和解後は事務所の変更はできない

事務所の変更方法

事務所を変えるデメリット

任意整理を依頼する事務所を変更することでデメリットはありますか?

事務所が変われば手続きはやりなおしになるので、変更しない場合と比べて任意整理の手続き完了までに時間がかかります。

後は既に支払った着手金等の報酬は返してもらえないこともあるので、金銭的なデメリットも発生する可能性があります。

事務所を変更する場合は、デメリットも発生します。

そのため弁護士、司法書士を変更する前に、その事務所に不満がある点を伝えれば改善されるかもしれませんので、一度は事務所側と話し合いをしてみるべきでしょう。

手続きに時間がかかる

弁護士、司法書士を変更する場合は前の事務所をキャンセルし、新しい事務所に依頼することになりますので、任意整理の手続きも最初からやりなおしになります。

その際そこまでの手続きが引き継がれることもありませんので、再度積立金等を行う必要があります。

そのため依頼する事務所を変更すると、通常よりも任意整理手続きに時間がかかることになります。

既に支払ったお金は返ってこない可能性がある

手続きをキャンセルした場合、そこまでに事務所側に支払ったお金(着手金や積立金等)は返ってこない可能性があります。

契約によってはさらに追加で費用を請求される可能性もあります。

事務所によってはお金を返してくれる場合もあるので、キャンセルする際に事務所側に確認してみるべきです。

事務所を変更するデメリット

任意整理を依頼した弁護士、司法書士を変更する原因

任意整理の依頼先を変更することになるのはどのような理由が多いですか?

事務所側に問題がある場合としては、対応が悪かったというのが1番多い理由です。

その他、手続きが遅い、費用が高いという理由で変更をすることも多いです。

対応が悪い

事務所を変更したい理由で1番多いのが、任意整理を依頼した事務所の対応が悪いという理由です。

具体的には、手続きについて聞きたいことがあるのに担当と連絡が取れなく、折り返しの連絡もなかったり連絡がとれても対応が悪くて聞きたいことが聞きづらいというのが挙げられます。

聞きたいことも聞けない状況では不安が解消されないため、別の事務所に乗り換えたいとなることが多いようです。

手続きが遅い、放置されている

きちんと積立金等を行っているのに手続きが終わず何の連絡もない場合、放置されているのでは?と思う人は多いです。

任意整理手続きは通常は3~6ヵ月ほどで任意整理の交渉が完了します。

しかし事務所によっては遅いと1年以上かかる場合もあるようです。

あまりに手続きが遅い場合は、事務所を変更してしまったほうが早く任意整理手続きが終わることもあります。

費用が高い

一度は費用を聞いて契約したけど、後で調べたら依頼した事務所は費用が高かったので安い事務所に乗り換えたいというのも多いです。

この場合はキャンセルしても支払った費用が返って来ない場合があり、そうなると変更先の事務所の費用と合わせるとあまり金銭的なメリットがなくなることもあります。

キャンセルする事務所に費用が返ってくるのかの確認と、変更先の事務所の費用とを比較して考える必要があります。

事務所を変更する原因

弁護士、司法書士事務所の選び方

任意整理を依頼する事務所はどうやって選べばいいのでしょうか?

任意整理を主な業務として行っている事務所が良いでしょう。

費用についてはホームページで確認して、相談時にもきちんと確認するべきです。

また、実際に電話をしてみて対応が良いか悪いかで依頼をするか検討をする方法がいいです。

事務所の変更をすると手続きが最初からになったり、余計に費用がかかったりとデメリットも発生するので、なるべく最初から良い事務所に相談をしたいものです。

では良い事務所はどのように探せばいいのか?

 任意整理が得意な事務所を選択する

弁護士、司法書士と言っても業務の幅は広いので、債務整理があまり得意ではない専門家もいます。

債務整理があまり得意ではない専門家に依頼した場合は業務が遅い等の問題が起こり得ますので、なるべくなら債務整理が得意な事務所へ依頼をすべきです。

HP等で調べて債務整理を専門分野にしているような事務所がいいでしょう。

費用の比較

事務所ごとに費用は一定の範囲内で自由に設定できるので、高い事務所もあれば安い事務所もあります。

これもHPで比較をすべきですが、HPでは曖昧な費用しか記載されていない場合もありますので、相談時にもきちんと説明を受けましょう。

実際に電話で問い合わせてみる

債務整理はほとんどの事務所が相談は無料で行っているので、実際に電話で相談をしてみて電話の受け答え等の対応次第で依頼をする方法もいいでしょう。

弁護士や司法書士には電話もかけにくいでしょうし手間もかかりますが、後で事務所を変更をする手間を考えれば最初から対応に納得できる事務所に依頼をするのが結局手間は少なくなります。

良い事務所の選び方

事務所変更のまとめ

一度任意整理を依頼した事務所を変更する場合は、既存の事務所をキャンセルして新しく依頼をする必要があります。

そのため手続きはもう一度最初からになりますし、費用も2重に取られることもあります。

変更をする前にまずは既存の事務所に対して改善してもらいたい点等を伝えてみて、それでも改善されない場合に事務所の変更を検討すべきです。

また、事務所を変更することがないように最初の事務所選びは慎重に行うようにしましょう。

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