- JCBを任意整理すると返済は楽になるのか?
- 任意整理のデメリットを知りたい
- 相談した後の手続きはどのように進めていくのか?
キャッシングやショッピングのリボ払いの支払いが厳しくなった時は、任意整理をすることで利息をなくして元金だけの分割払いにして毎月の返済の負担を減らすことができます。
JCBの任意整理への対応
任意整理は貸金業者によって対応が違うみたいなんですけど、JCBの対応はどうなんですか?
JCBは任意整理には良心的に応じてくれて、任意整理後の利息は免除してくれるよ。
任意整理できるんですね。
じゃあ後は元金だけを分割で返済することになると思いますが、それは何回分割で返済していくことになるんですか?
これも借入内容によるけど、36回~60回程度の分割にも応じてくれるよ。
JCBの任意整理への対応 | |
任意整理後の利息 | 0%になる |
任意整理後の分割回数 | 36回~60回ほど |
過払い金 | 過払い金が発生している可能性もあり |
任意整理後の利息
JCBを任意整理後をすると任意整理後の利息は0%にしてもらえますので、任意整理後は元金だけを分割で返済していくことになります。
そのため、任意整理後は返済したらその分元金が減っていくので、完済までの期間が短くなり、いつ完済できるのかも明確になります。。
任意整理後は何回払いになる
分割回数は36回~60回なので3年~5年払いです。
長期の分割払いに応じてもらえるので、毎月の返済額が少なくなります。
任意整理した場合としない場合の比較
利息を0%にしてもらって60回ほどの長期分割を組むことでどのぐらいメリットがでるものなんですか?
借入金額や元々の利息にもよるんだけど、完済までに利息だけで数十万円支払うことが多いから、任意整理をして利息を免除してもらうことで数十万円のメリットがでることが多いということになるね。
利息がなくなって元金だけを分割で返済することになるから、完済までの期間も早くなったり、毎月の返済額も少なくなることもあるよ。
- 60万円の借入
- 利息18%
- 毎月12,000円の返済
上記の借り入れ状況の人が任意整理をせずに返済を行った場合と、任意整理を行った場合とを比較します。
任意整理前の返済内容
60万円を18%の利息で借りて毎月12,000円の返済をしていくと、完済までに利息だけで42万円以上を支払うことになり、完済までに6年8ヶ月かかります。
任意整理をせずに返済する場合 | |
完済までの期間 | 6年8ヶ月 |
毎月の返済額 | 12,000円 |
完済までの利息返済額 | 42万円以上 |
任意整理後の返済内容
60万円の借入を任意整理して利息0%、60回の分割払いにすると、
任意整理をした場合 | |
完済までの期間 | 5年 |
毎月の返済額 | 10,000円 |
完済までの利息返済額 | 0円 |
- 完済までの期間:6年8ヶ月⇒5年
- 毎月の返済額:12,000円⇒10,000円
- 完済までに支払う利息の総額:42万円以上⇒0円
借入の内容等にもよりますが、任意整理をして利息を免除してもらい、60回ほどの長期分割返済にすることで上記のように毎月の返済額を減らしながらも、完済までに支払う総額も減らし、さらに完済までの期間が早くなることがあります。
JCBを任意整理するデメリット
JCBカードを任意整理するばデメリットも発生するんですよね?
任意整理にはデメリットもあるよ。
JCBのカードは解約になるんでしたっけ?
そうだね。任意整理をするJCBは解約になるよ。
後はブラックリストに載るから、他の会社のカードも使えなくなる可能性があるし、今後お金を借りたりローンを組むのは難しくなるよ。
ただしブラックリストの影響は、任意整理後に完済してから5年間でなくなるけどね。
JCBのカードは解約になる
任意整理をする会社のカードは解約になるので、JCBを任意整理するとJCBのカードは解約になります。
JCBのカードを複数枚持っている場合は、全てのカードが解約になります。
JCBカードが解約になれば貯めていたポイントも失効してしまうため、ポイントが貯まっている人は事前に使用しておいたほうがいいでしょう。
※参考:JCBカード【クレジットカードの退会(解約)前にチェック!】
ブラックリストの影響がでる
任意整理をすれば信用情報機関にその旨の事故情報が載ることになり、いわゆるブラックリストに載ることになります。
ブラックリストに載れば、任意整理の対象にしていないカードも使用できなくなる可能性があります。
また、お金を借りたりローンを組んだりすることも難しくなります。
JCBでの借金の減額や過払い金
JCBで過払い金が発生することはあるんですか?
JCBでも過払い金が発生することはあるよ。
ただし、借りた金額を翌月に一括で返済するキャッシングの一括払いだけが過払い金の対象になるんだ。
キャッシングのリボ払いやショッピングの取引では過払い金は発生しないってことですか?
そうだね。
ただ、キャッシングの一括払いも2007年には法律内の利息に見直しをしているから、2007年以前からキャッシングの一括払いをしていた場合だけ過払い金が発生している可能性があるよ。
だからJCBは過払い金が発生することが少ない会社と言えるね。
過払い金は法律の制限よりも高い利息で取引をしていた場合にだけ発生します。
利息制限法の金利の上限 | |
10万円未満の借入 | 20% |
10万円以上~100万円未満の借入 | 18% |
100万円以上の借入 | 15% |
JCBが法律よりも高い利息で貸し付けをしていたのは、キャッシング取引の中でも借りた金額を翌月に一括で返済する「キャッシング一括払い」の取引だけです。
キャッシングのリボ払いやショッピングの取引では過払い金は発生しません。
借金の減額や過払い金があった場合の交渉
JCBとの取引で過去にキャッシングの一括払いで法律の制限を超える利息での取引があったのであれば、法律内の利息に見直して引き直し計算をすることで借金が減額される可能性があります。
借金が減額される場合は利息を0%にして減額後の金額だけを分割で返済することになります。
また、引き直し計算によって借金が全てなくなり過払い金が発生している場合は、任意整理ではなく過払い金についての交渉を行います。
過払い金が発生する場合はブラックリストに登録されることはありません。
- 引き直し計算の結果、借金が10万円まで減った場合⇒減額後の10万円を任意整理して、利息を0%にしてもらい元金だけを分割で返済することになる。
- 引き直し計算の結果、50万円の借金が全てなくなって過払い金が20万円発生してる場合⇒任意整理ではなく20万円の過払い金請求になる。
家族や会社に秘密で手続きできる?
任意整理をして家族に借金がばれてしまうことはありませんか?
自己破産や個人再生とは違って、任意整理では家族の収入の証明書や、会社から退職金の証明書を取得する必要はないから、任意整理をしても家族や会社に任意整理をしたことがばれてしまうことはほとんどないよ。
そうなんですね!
それは助かります。
任意整理を依頼した後はJCBからの連絡も来ないし、ほとんどの弁護士や司法書士は郵送方法も配慮してくれて、郵便局留めでの送付もしてくれるから、郵送物で家族に知られる心配もないよ。
任意整理では自己破産や個人再生と異なって、同居の家族の収入証明や退職金の証明書等は必要ないため、任意整理をしたことが家族や会社に知られてしまうことはほぼありません。
JCBから依頼者へ連絡が来ることはなく、弁護士や司法書士からの連絡になります。
事務所によっては電話以外にもメール対応を行っている事務所もありますし、郵送物も事前連絡があったうえでの発送になり、郵送方法は郵便局留めを利用することもできます。
上記の対応が可能なため、任意整理をしたことが家族や会社に知られてしまうことはほぼありません。
ただし、一人で長期の返済を続けるのは大変なことです。
そのため、なるべくなら家族に打ち明けて、家族の協力を得て返済を行っていくことができればその方法がいいでしょう。
任意整理の流れ
JCBの任意整理を専門家に依頼した場合は、依頼後の手続きはどんな流れで進められていくんですか?
任意整理の依頼を受けた専門家はまずJCBに対して受任通知という書類を送るんだ。
その後、JCBと利息のカットや分割払いの回数について交渉をして、交渉がまとまればその内容どおりにJCBに対して返済をしていくという流れだね。
- 受任通知送付
- 積立金
- 引き直し計算
- 分割回数等の交渉
- 返済再開
受任通知送付
面談後に依頼を受けた専門家はJCBに対して受任通知を送付します。
受任通知送付後、JCBへの支払いは止めてその間に積立金を行います。
積立金
JCBへの返済を止めている間、依頼者は専門家に対して積立金を行う必要があります。
積立金は専門家の費用の分割払いという意味がありますが、それ以外にも任意整理後に返済を続けていけるかを確認するという意味があります。
引き直し計算
JCBから取引履歴が届き、過去に法律の制限よりも高い利息での取引があったら引き直し計算を行い、借金を減らしたり過払い金を算出します。
任意整理交渉
任意整理後の利息のカットと、分割回数の交渉をJCBと行います。
JCBとの取引で過去に法律よりも高い利息で取引があった場合は引き直し計算を行い、減額された借金についての交渉になります。
返済再開
任意整理の交渉が終わったら、交渉内容どおりに利息がなくなった元金だけを分割でJCBに対して返済していくことになります。
任意整理依頼後に依頼者が行うこと
任意整理を依頼した後は依頼者は何をするんですか?
依頼をした後はまずはJCBへの返済を止める必要があるよ。
返済を止めてもいいんですか?JCBから連絡きたりしないんですか?
大丈夫!連絡はこないよ。
ただし返済を止めている間に積立金をする必要があるんだ。
積立金ってなんですか?
積立金は任意整理後に毎月返済を続けていけるかの確認と専門家の費用の分割払いのためにする必要があるんだ。
- JCBへの返済を止める
- 積立金をする
- 任意整理の和解成立後は和解内容どおりに返済していく
任意整理を依頼した後は、JCBへの返済はいったんSTOPすることになります。
返済を止めている間に、依頼者は専門家に対して積立金を行う必要がありますが、これは任意整理後に毎月返済していけるかの確認と専門家の費用の分割払いのために行います。
任意整理を依頼してから3か月~6か月程度で任意整理の交渉がまとまるので、その後は任意整理の内容どおりにJCBに対して返済をして行くことになります。
JCBの任意整理まとめ
JCBの借金を任意整理すると、任意整理後の利息は0%になって、元金だけを60回程度の分割で返済していくことになります。
JCBでも過払い金が発生することはありますが、キャッシング取引の中でも一括払いに限られますし、その一括払いでも2007年には法律内の利息に見直しをしているので、JCBで過払い金が発生する可能性は低いです。
もし過去に法律よりも高い利息で取引があった場合は引き直し計算をすることで、借金が減額されたり借金自体が全てなくなり過払いになっているという可能性もあります。
任意整理のデメリットとしてはJCBのカードが解約になること、ブラックリストに載るので他社のカードも解約になる可能性がありますし、借金をしたりローンを組んだりすることは難しくなることです。