セゾンファンデックスの任意整理【現役の司法書士が解説】

  • セゾンファンデックスを任意整理すると返済は楽になるのか?
  • 任意整理のデメリットを知りたい
  • 相談した後の手続きはどうやって進めていくの

借金の返済が厳しくなってきたら、任意整理を利息をカットして元金だけを分割で返済することで返済を楽にすることができます。

しかし債務整理の中でも任意整理はあくまでも任意での交渉のため、利息を免除してもらえるのか?何回ほどの分割払いになるのかは相手方の会社ごとに異なります。

今回はクレディセゾンのグループ会社であるセゾンファンデックスの任意整理の対応をまとめました。

セゾンファンデックスの任意整理への対応

セゾンファンデックスの借金を任意整理するとどうなりますか

セゾンファンデックスを任意整理をすると、基本的には利息は0%になって元金だけを分割で返済していくことになります。

分割払いの回数は60回ほどになるので、長期の分割払いになれば毎月の返済額も少なくなる可能性が高いです。


  • 任意整理後の利息は0%になる
  • 60回ほどの分割払い
  • 過払い金が発生している可能性もあり

セゾンファンデックスを任意整理すると利息は0%にしてもらい、60回払い=5年ほどの長期の分割払いに応じてもらえます。

利息がなくなると返済した金額の分だけ借金の元金が減っていくため、完済までに支払う金額が大幅に減って完済までの期間も短くなります。

長期の分割払いにしてもらうことで毎月の返済額を抑えることができ、何回返済すれば完済できるのかが明確になります。

下記では50万円を利息17.8%で借りていた場合に、任意整理をした場合としない場合に分けて解説します。

任意整理しないで返済した場合

50万円を利息17.8%で借りて毎月14,000円を返済していくと、完済までに利息だけで21万円以上支払うことになり、完済まで4年4ヶ月かかる計算になります。

任意整理をせずに返済する場合
完済までの期間4年4ヶ月
毎月の返済額14,000円
完済までの利息返済額21万円以上

任意整理をした場合

50万円の借金を任意整理をして利息0%にして48回の分割払いにすると、50万円÷48=10,416円、毎月の返済額は約10,000円になります。

※50万円の借入を60回の分割払いにした場合は、完済までに5年かかりますが、毎月の返済額は約8,300円になります。

任意整理をした場合
完済までの期間4年
毎月の返済額約10,000円
完済までの利息返済額0円

 

任意整理しない場合任意整理をすると

完済までの期間

4年4ヶ月

4年
毎月の返済額14,000円約10,000円
完済までの利息返済額21万円以上0円
任意整理をすることで完済までに払う金額は少なくなって、完済までの期間も短くなり、毎月の返済額も減るというメリットがでることがあります

任意整理のメリット

セゾンファンデックスでの借金の減額や過払い金発生の条件

セゾンファンデックスの借金が減額されたり過払い金が発生することはありますか

過去に法律よりも高い利息で取引があった場合は、借金が減額されたり過払い金が発生します。

セゾンファンデックスは2007年頃に過払い金が発生しない利息に見直しをしているため、2007年よりも前から、キャッシングをしている場合は過払い金が発生している可能性があります。

2008年以降の取引では、借金が減ったり過払い金が発生することはありません。


過払い金は当時の利息が法律の制限よりも高かった場合にだけ発生します。

利息制限法の金利の上限
10万円未満の借入20%
10万円以上~100万円未満の借入18%
100万円以上の借入15%

セゾンファンデックスは2007年頃には法律内の利息に見直しているので、2008年以降にセゾンファンデックスから借り始めたという人には過払い金は発生しません。

2007年よりも前から借りていた人だけ過払い金の対象になる可能性があります。

セゾンファンデックスとの取引で過去に法律の制限を超える利息での取引があった場合は、法律内の利息に見直して引き直し計算をすることで借金が減額されることがあります。

その場合は利息を0%にして減額後の金額だけを分割で返済することになります。

また、引き直し計算によって借金が全てなくなり過払い金が発生している場合は、任意整理ではなく過払い金についての交渉を行います。

  • 引き直し計算の結果、借金が30万円まで減った場合⇒減額後の30万円を任意整理して、利息をカットして元金だけを分割で返済することになる。
  • 引き直し計算の結果、70万円の借金が全てなくなって過払い金が20万円発生してる場合⇒任意整理ではなく20万円の過払い金請求になる。

セゾンファンデックス返済中に過払い金が発生する条件

セゾンファンデックスを任意整理するデメリット

任意整理のデメリットは何がありますか

セゾンファンデックスは解約になります。

ブラックリストにも登録されるので、借金やローンを組んだりするのは難しくなりますし、他の会社のクレジットカードも解約になる可能性が高いです。

ただし、完済してから5年間でブラックリストの影響はなくなりますし、ブラックリストに登録されている間もネットショッピング等はデビットカードやpaypayですることができます。


カードは解約になる

任意整理をした会社は解約になるので、セゾンファンデックスは利用できなくなります。

ブラックリストの影響が発生する

任意整理をすると信用情報機関に事故情報が載る、いわゆるブラックリストに登録される状態になります。

※参考:CIC【信用情報とは】

お金を借りたりローンを組んだり、新しくカードを作成する際は信用情報を確認して審査がされます。

そのため、ブラックリストに登録されていると借金をしたりローンを組んだり、クレジットカードを作成するのは難しくなります。

また、クレジットカード会社は定期的に信用情報を見ているため、ブラックリストに登録されると任意整理の対象にしていない会社のカードも利用できなくなる可能性があります。

ただし、ブラックリストの影響は完済してから5年間なので、完済後5年経過するとブラックリストの影響はなくなります。

ブラックリストに登録されても現金で生活をしていく分にはあまり影響はありません。

クレジットカードが利用できなくなっても、デビットカードやpaypayを利用して買い物等をすることはできます。

ただし、デビットカードやpaypayではリボ払いは利用できません。

セゾンファンデックスを任意整理するデメリット

任意整理は家族や会社に秘密のまま手続きできるか

任意整理は家族や会社に秘密にしたままできますか

任意整理は自己破産等と比べて必要になる書類も少なく、セゾンファンデックスから連絡が来ることもないので家族や会社にバレる可能性が非常に少ない手続きです。

ただしブラックリストの影響には注意が必要です。


任意整理は、家族や会社に知られることなく、内緒で手続きができる可能性が高いです。

自己破産や個人再生だと、家族や会社の協力が必要な書類の提出を裁判所から求められますが、任意整理ではそのようなことはありません。

また、任意整理をしている間はセゾンファンデックスから本人に対して連絡が来ることはないですし、郵便物が届くこともありません。

そのため、自己破産や個人再生と比較して、借金があることや任意整理をしていることが家族や勤め先に知られてしまう可能性は低いです。

ただし、ブラックリストに登録されてクレジットカードが解約になったり、ローンが組めなかったりした際に不審に思われてしまう可能性はあります。

生活費等をクレジットカードで支払っている人は注意が必要です。

任意整理は家族にバレずにできるのか

任意整理の流れ

任意整理の手続きはどのように進んでいくんですか

まず受任通知という書類をセゾンファンデックスへ送付して、その後に利息のカットや何回払いにするか等の交渉を行っていきます。

依頼から交渉が完了して、返済が再開されるまでは3ヶ月~6ヵ月ほどです。


  1. 受任通知送付
  2. 積立金
  3. 引き直し計算
  4. 分割回数等の交渉
  5. 返済再開

受任通知送付

依頼を受けた専門家はセゾンファンデックスに対して受任通知を送付します。

受任通知送付後、セゾンファンデックスへの支払いは止めてその間に積立金を行います。

セゾンファンデックスへの返済を止めてもセゾンファンデックスから連絡が来たりすることはありません。

積立金

セゾンファンデックスへの返済を止めている間、依頼者は専門家に対して積立金を行う必要があります。

積立金は専門家の費用の分割払いという意味がありますが、それ以外にも任意整理後に返済を続けていけるかを確認するという意味があります。

任意整理後は長期に渡って返済を続けていくことになるので、毎月の返済をきちんとしていけるかを確認します。

引き直し計算

受任通知の送付から3週間ほどで取引履歴が届きます。

セゾンファンデックスから取引履歴を取り寄せたら、過去の利息を確認します。

法律の制限を超える利息での取引があった場合は引き直し計算を行い、借金がどのぐらい減額されるか?過払い金がどのぐらい発生しているかを算出します。

任意整理交渉

利息のカットと、分割回数の交渉をセゾンファンデックスと行います。

ちなみにセゾンファンデックスとの取引で過去に法律よりも高い利息で取引があった場合は引き直し計算を行い、減額された借金について利息のカットや分割回数の交渉をすることになります。

返済再開

交渉が終わったら、交渉内容どおりに利息がなくなった元金だけを分割でセゾンファンデックスに対して返済していくことになります。

依頼者が行うこと

  • セゾンファンデックスへの返済を止める
  • 積立金をする
  • 和解成立後は和解内容どおりにセゾンファンデックスへ返済していく

任意整理を依頼した後は、セゾンファンデックスへの返済は一時STOPすることになります。

返済を止めている間に、依頼者は専門家に対して積立金を行う必要がありますが、これは任意整理後に毎月返済していけるかの確認と専門家の費用の分割払いのために行います。

積立金ができなかった場合は、任意整理をすることはできなくなる可能性があります。

その場合は自己破産や個人再生を検討することになります。

依頼してから3か月~6か月程度で任意整理の交渉がまとまるので、その後は和解の内容どおりにセゾンファンデックスへ返済をして完済を目指します。

任意整理依頼後に依頼者が行うこと

まとめ

セゾンファンデックスの借金を任意整理すると、利息は免除されて元金だけを60回ほどの分割で支払っていくことになります。

利息がなくなり長期の分割払いになることで、毎月の返済額が少なくなる可能性が高いので、返済が難しい人は任意整理をすることで返済の負担を少なくすることができます。

また、2007年よりも前からセゾンファンデックスと取引をしていた人は法律よりも高い利息で取引があった可能性があるので、引き直し計算の結果借金が減額されたり借金がなくなって過払い金が発生しているかもしれません。

ただし、任意整理をするとブラックリストに登録されて、お金を借りたりローンを組んだりクレジットカードを持つことは難しくなります。

ブラックリストに登録されている間は現金で生活をして、クレジットカードの代わりにデビットカードやpaypayを利用するといいでしょう。