収入等の面でクレジットカードが持てない人も家族カードを利用することでクレジットカードを作成することができます。
しかし家族カードでの支払いが難しくなってきたら任意整理をすることができるのか?
家族カードとは?
専業主婦やアルバイト等では通常はクレジットカードの審査には通りにくいものですが、家族カードはクレジットカードを持っている人=本会員の家族(配偶者や子供、親)が基本的に審査なしで同じカードを作成できるものです。
明細がまとめて管理できるとか、家族カードにも保険が付帯されるというメリットもあります。
任意整理をした人も家族カードなら作れる?
家族カードを作成する際は原則本会員の審査になるので、家族カードを作成しようとしている人が過去に任意整理等を行ってブラックリストに載っていても基本的には審査に影響はありません。
ただし本会員の支払い状況が悪いとか、家族カードを作成しようとしている人が過去にそこのカード会社で事故をおこしている場合は家族カードが作成できない場合もあるようです。
家族カードの任意整理
家族カードを任意整理するには本会員が任意整理する必要がある
家族カードを任意整理するには家族カードの利用者ではなく、本来のカード会員が任意整理をする必要があります。
例えば夫のAさんが元々のカードの本会員で、妻のBさんが家族カードを持っている場合
家族カードを持っているBさんが任意整理をすることはできない。
本会員であるAさんが任意整理をする必要がある。
家族カードの任意整理のメリット
家族カードを任意整理すると、本会員の利用分と家族カード利用分どちらも併せた金額から任意整理後の利息をカットしてもらい、元金だけを分割で返済していくことになります。
本会員のAさんの借金が30万円、家族カード会員のBさんの借金が30万円ある場合
本会員のAさんの借金30万円だけを任意整理をするのではなく、AさんBさんの借金の合計60万円を任意整理することになる。
家族カードの任意整理のデメリット
家族カードの解約
通常は任意整理をすると任意整理をした会社のカードは解約になりますが、そのカードに家族カードが付いている場合は家族カードも含めて解約になります。
ブラックリストに載る
任意整理をするとブラックリストに載ることになります。
この場合にブラックリストに載るのは任意整理をする人のみで、家族カード会員のほうはブラックリストに載ることはありません。
仮にAさんが本会員で、Bさんが家族カード会員の場合
任意整理をするのはAさんですから、当然Aさんはブラックリストに載ることになります。
ただし家族カード会員であるBさんはブラックリストに載ることはありません。
※参考:CIC【信用情報とは】
家族カード会員が家族カード以外を任意整理をする場合
家族カードは解約になるか
例えばA社の会員カードを持っている人がB社とC社を任意整理することはできますし、B社とC社を任意整理してもA社の家族カードはそのまま利用できます。
ただしA社が家族会員の信用情報まで確認すると他社を任意整理していることはわかりますので、それを理由に家族カードも利用停止されてしまう可能性はあります。
家族カードの任意整理まとめ
家族カードの支払いができなくなってきたら任意整理をして利息を免除してもらい元金だけを分割で返済することができます。
ただし任意整理をするのは本来のカード会員であり、家族カードの所持者は任意整理をすることはできません。
ブラックリストに載るのも本来の会員のみですが、本会員が任意整理をすると家族カードを含めてカードは解約になります。
逆のパターンで家族会員が家族カード以外の会社の借入を任意整理することができますし、その場合は家族カードを発行している会社が家族会員の信用情報を確認等しなければ家族カードはそのまま利用できます。