- セゾンで過払い金が発生する条件
- 過払い金が返ってくるまでの期間
- セゾンの過払い金請求でデメリットはあるのか
セゾンカードの名称で有名なクレディセゾン。
クレディセゾンはセゾンカード以外にもUCカード等を発行しています。
クレディセゾンで過払い金が発生する条件と、過払い金が支払われるまでの期間はどのぐらいになるのか?
クレディセゾンで過払い金が発生する条件
クレディセゾンは2007年7月14日に過払い金が発生しない金利に見直しているため、2007年7月13日以前から取引があった場合だけ過払い金が発生する可能性があります。
また、ショッピングでは過払い金は発生しません。
過払い金が発生するのは法律よりも高い利息で取引を行っていた場合だけです。
クレディセゾンは2007年の7月14日には法律内の利息に見直しているので、過払い金が発生するのは2007年7月13日よりも前からキャッシングをしていた人に限られます。
利息制限法の金利の上限 | |
10万円未満の借入 | 20% |
10万円以上~100万円未満の借入 | 18% |
100万円以上の借入 | 15% |
過払い金がなく、支払いが厳しい場合は任意整理をすることで支払いが楽になる可能性があります。
クレディセゾンの過払い金請求対応
クレディセゾンは過払い金請求への対応は良好で、裁判をしなくても過払い金の80%~100%ほどを1ヵ月~3ヵ月ほどでの返還に応じてもらえます。
クレディセゾンは大手信販会社だけあり、過払い金請求への対応は良心的です。
過払い金請求はクレディセゾンから取引履歴を取得することから始めます。
取引履歴の取り寄せ
過去の取引が全て記載されている取引履歴をセゾンから取り寄せますが、取引履歴を請求すると1~2ヶ月ほどで送付されてきます。
取引履歴が届いたら過払い金の計算をします。
和解提案
過払い金の計算後、過払い金をクレディセゾンへ請求すると1週間ほどで下記の内容の和解提案がきます。
- 過払い金元金80%~100%
- 1~3ヶ月後の返還
返還割合
セゾンは裁判をしなくても過払い金元金全額の提案がくることもありますが、過払い金の利息まで回収するとなるとやはり裁判が必要になります。
過払い金の半分以下の和解提案しかしてこない会社もある中で非常に良心的な対応です。
返還期間
和解から1~3ヶ月後の返還を指定してきます。
裁判対応
過払い金の利息まで回収する場合や、取引の分断等があり、そこを争う場合に裁判で過払い金請求をすることになります。
セゾンから過払い金の利息まで回収するには裁判が必要になります。
裁判をした場合の和解提案
他の会社だと裁判で何度か争わないとすぐには和解提案をだしてこないことが多いのですが、セゾンの場合は争いがなければ、裁判をすると早い段階で利息まで含めた金額での和解提案が来ることが多いです。
反面、取引の分断等の争いがある場合は、和解できず判決まで行くこともあります。
裁判をした場合の回収期間
和解から3~6ヶ月後に返還するという内容の提案が来ることが多いです。
クレディセゾンが争ってくる点
取引の分断や、一括払いの取引がある場合、貸付停止、私的和解がある場合に争ってきます。
クレディセゾンへの過払い金請求でセゾンが争ってくる点を挙げていきます。
取引の分断
取引途中で一旦完済後、再度借り入れを開始するまで1年以上の期間が開いている場合に取引の分断を主張してきます。
通常は過払い金は最終取引=完済から10年で時効になります。
一括払い
セゾンでは例えば10万円借りて、毎月1万円返済していくキャッシングのリボ払いとは別に、借りた金額を翌月に一括で返済する一回払いのキャッシング取引もあります。
リボ払いと一括払いのどちらでも取引がある人の場合、リボ払いと一括払いをまとめて計算を行うと、リボと一括払いは別の計算をするべきという主張を行ってきます。
2007年には過払い金がでない利息になっていることから、この主張が認められると過払い金は減額になったり、時効になってしまうということになります。
貸付停止
滞納等により貸付が停止されたり、カードの更新がされなかった場合、請求時点から遡って10年以上経過している過払い金は時効になっていると争ってきます。
この主張が認められると、請求から遡って10年以内の過払い金しか回収ができないため、過払い金が少なくなります。
私的和解
返済が難しくなった場合等に、クレディセゾンと利息を下げてもらったり、毎月の返済額を減額してもらう内容の和解を交わして返済を行っていると該当します。
和解の確定効により、過払い金を返還する必要はないという主張をしてきます。
この場合は和解契約の錯誤無効を争っていくことになります。
クレディセゾンへの過払い金請求のデメリット
クレディセゾンのカードは解約になります。
また、ショッピングの利用分があると、過払い金と相殺されてブラックリストに登録される可能性があります。
クレディセゾンへ過払い金請求することでデメリットが発生することがあります。
カード解約
クレディセゾンへ過払い金請求すると、クレディセゾン発行のカードが解約になります。
セゾン発行のカードを何枚か持っている場合は全てのカードが解約になりますし、同様にセゾン発行のETCカードも解約になります。
ショッピング利用があると債務整理になる可能性がある
原則として完済後の過払い金請求ではブラックリストに載るようなことはありません。
しかし、セゾンカードやUCカードでショッピングのリボ払い等を利用している場合は過払い金とショッピングの残債とで相殺されることになります。
※ショッピング残債50万円ー過払い金30万円=20万円を任意整理する扱いになる。
任意整理することになるとブラックリストに登録されるので、そうなると手続きをしていないクレディセゾン以外の会社のクレジットカード等も解約になる可能性があります。
銀行保証
クレディセゾンは銀行等のカードローンの保証会社になっています。
クレディセゾンが保証をしている銀行カードローン等を利用中にクレディセゾンへ過払い金請求すると保証が実行されてブラックリストに載る可能性があります。
過払い金請求まとめ
クレディセゾンの過払い金請求への対応をまとめました。
セゾンは過払い金の支払いについては良心的な対応をしてくれますが、大手の信販会社なのでクレジットカードや銀行との繋がりが強いです。
ちゃんと確認しないでセゾンへ過払い金請求すると、利用中のクレジットカードの解約やブラックリスト等、思わぬデメリットを被る可能性があります。