CFJはディック、アイク、ユニマットが合併した会社です。
2010年には新規の貸付を辞めていて、2016年には貸金業登録を廃止しています。
CFJはこのような状態ではありますが、会社は存続しているため過払い金の回収は可能です。
CFJで過払い金が発生する条件
ディックという会社で借りていたんですけど、ディックは過払い金発生するんですか?
利息が法律以上での取引だったのであれば過払い金は発生するよ。
2007年よりも前から借りていたなら利息は法律以上になっていることが多いね。
2007年ですね!
ちなみにディックで借りていた場合はCFJという会社から過払い金を回収することになるよ。
アイクやユニマットで借りていた場合も過払い金はCFJへ請求することになるからね。
過払い金は法律で制限されている利息を超えて取引をしていた場合に発生します。
・10万円以上100万円未満の借入→利息18%が上限
・100万円以上の借入→利息15%が上限
CFJは2007年までは上記の利息を超えて貸し付けを行っていましたので、2007年よりも前から取引があった人は過払い金が発生している可能性があります。
タイヘイ・マルフクの過払い金
タイヘイ、マルフクの過払い金は回収することはできません。
タイヘイ、マルフクは2002年にCFJへ債権譲渡をしていますが、合併ではなく債権譲渡の場合は債権譲渡から10年で過払い金は時効になるため、タイヘイとマルフクの過払い金は回収することができません。
CFJへの過払い金請求の流れ
・過払い金の請求or裁判
・和解or判決
・返金
過払い金の計算結果がでるまで
過払い金がいくら発生しているのか計算するためには、CFJから取引履歴を取り寄せて過払い金の計算をする必要があります。
他の会社で取引履歴を取り寄せる場合は2週間ほどで送付されてきますので、CFJは取引履歴の送付については遅いです。
CFJの過払い金請求対応
CFJの過払い金請求への対応はどうなんですか?
もう貸付もやめて貸金業登録も廃止している会社だから、過払い金の返還率はあまりよくない状況だね。
やっぱりそうなんですね・・・
裁判をしないと過払い金元金の半分程度でしか交渉はまとまらないことが多いね。
ただ和解から1か月程度での返還となるから返還は早いよ。
過払い金の計算結果がでたらその金額をCFJに請求します。
和解提案
過払い金請求後、1週間程度でCFJから和解の提案がきます。
・1か月後の返金
返金割合
減額を求めてきて、過払い金元金の半分ほどしか回収することができません。
返還期間
和解から1か月ほどでの返還になります。
取引履歴の取り寄せに1か月、和解から1か月での回収となるので、裁判をしない場合は2か月ほどで回収できるということになります。
CFJの裁判対応
CFJは過払い金請求への対応がよくない事はわかったんですけど、裁判への対応はどうなんですか?
CFJは裁判の場合もとても争ってきて、裁判をしても良い条件での和解はほとんど見込めず判決までいかないと利息まで含めた金額を回収することはできないね。
じゃあ時間もかかるんですよね・・・
そうだね、CFJ相手に裁判をする場合は時間がかかることは覚悟しておいたほうがいいね。
CFJに裁判をすると分厚い書面をだして非常に争ってきます。
判決後も控訴してくることもありますので、回収までに訴訟提起から1年以上かかる可能性もあります。
取引の分断
取引途中で完済している場合は取引の分断を争ってきます。
例えば2006年に一度完済して、2008年から再度借り入れをしている場合に取引の分断が認められると、2006年までに発生している過払い金は完済から10年以上経っているため、時効になります。
遅延損害利率計算
返済に遅れがあった場合はそれ以降は法定利息の1.46倍の遅延損害利率で計算せよ、という主張です。
この主張が認められると過払い金はぐっと減ってしまいます。
CFJへの過払い金請求の注意点
CFJへ過払い金請求をすることでデメリットになるとか、注意点はありますか?
通常は過払い金請求した会社は解約になることがデメリットと言えばデメリットにはなるんだけど、CFJは既に貸し付けをしていないから解約になるデメリットはないと言えるね。
じゃああんまりデメリットはないんですね!
そうだね、その他注意点としては倒産のリスクだね。
どこの会社もそうなんだけど、過払い金請求している会社が倒産すればほぼ過払い金は回収できなくなるんだけど、CFJは既に貸し付けもやめて貸金業登録もやめているから、他の会社と比べて倒産のリスクは高いだろうね。
CFJへ過払い金請求する際の注意点をまとめました。
倒産のリスク
CFJは2010年には新規の貸付を辞めていて、2016年には貸金業登録を廃止しているので、経営状態は良好とは言えなそうです。
CFJは裁判をする場合は回収までに非常に時間がかかりますので、裁判で時間をかけることがリスクになる可能性もあります。
不動産担保
CFJは取引途中から不動産担保契約に切り替えをしている場合があります。
この場合は、不動産担保ローンに切り替える前と切り替え後で取引が分かれているという主張をしてきます。
事務所によっては裁判をしていない
アイフル等でもある問題ですが、CFJ相手の場合は裁判をしない方針をとっている弁護士や司法書士の事務所が数多くあります。
裁判では時間がかかる上に非常に手間になる業者ですし、倒産のリスクもあることから裁判はせずに早期の回収を図るという意味合いですが、絶対に満額回収したいという人は事前に確認すべきでしょう。
CFJの過払い金請求の対応まとめ
CFJは消費者金融のなかでも過払い金の返還率が非常に悪い業者です。
裁判をしてもあまり増額した和解提案は来ませんので、判決を得ないと満額を回収することは難しいです。
倒産の可能性があるという噂もありますので、過払い金の回収は早めにしたほうがいいでしょう。