- CFJで過払い金が発生する条件は?
- 過払い金が返金されるまでの期間
- 過払い金請求のデメリットを知りたい
CFJはディック、アイク、ユニマットが合併した会社です。
2010年には新規の貸付を辞めていて、2016年には貸金業登録を廃止しています。
CFJはこのような状態ではありますが、会社は存続しているため過払い金の回収は可能です。
ディック・アイク・ユニマット時代から取引していて発生した過払い金は、CFJから回収することができます。
CFJで過払い金が発生する条件
過払い金は法律の制限よりも高い利息で取引をしていた場合に発生します。
CFJは2007年8月に過払い金が発生しない金利に見直しているため、2007年7月以前から取引があった場合だけ過払い金が発生する可能性があります。
過払い金は法律で制限されている利息を超えて取引をしていた場合に発生します。
利息制限法の金利の上限 | |
10万円未満の借入 | 20% |
10万円以上~100万円未満の借入 | 18% |
100万円以上の借入 | 15% |
CFJは2007年の7月までは上記の利息を超えて貸し付けを行っていましたので、2007年7月よりも前から取引があった人は過払い金が発生している可能性があります。
タイヘイ・マルフクの過払い金
タイヘイ、マルフクとの取引で発生した過払い金は回収することはできません。
タイヘイ、マルフクは2002年にCFJへ債権譲渡をしていますが、タイヘイやマルフクとの時代の取引で発生した過払い金を譲渡先のCFJから過払い金を回収することはできません。
CFJへ債権譲渡後に発生した過払い金はCFJから返還を受けることになります。
過払い金請求の流れ
まずはCFJから取引履歴という資料を取り寄せて、過払い金の計算をします。
取引履歴は請求してから1ヵ月ほどで送付されます。
計算後、その金額をCFJへ請求して和解や裁判をして過払い金を回収します。
- 取引履歴の取り寄せ
- 過払い金の請求or裁判
- 和解or判決
- 返金
過払い金の計算結果がでるまで
過払い金がいくら発生しているのか計算するためには、CFJから取引履歴を取り寄せて過払い金の計算をする必要があります。
CFJから取引履歴を取り寄せるには1か月ほど時間がかかります。
CFJの過払い金請求対応
CFJは過払い金請求への対応は悪く、過払い金の30%~50%ほどの返還に留まります。
返金は早く和解から1ヵ月ほどで入金されます。
それ以上の金額を回収をするとなると裁判が必要になります。
過払い金の計算結果がでたらその金額をCFJに請求します。
和解提案
過払い金請求後、1週間程度でCFJから和解の提案がきます。
- 過払い金元金の30~50%
- 1か月後の返金
返金割合
減額を求めてきて、過払い金元金の半分ほどしか回収することができません。
過払い金には年5%の割合で利息が発生しますが、CFJから過払い金全額や利息をきっちり回収するには裁判をする必要があります。
返還期間
和解から1か月ほどでの返還になります。
裁判対応
裁判をした場合も非常に争ってくるので、回収までには時間がかかります。
裁判をするのは話し合いの金額では納得できない場合や、取引の分断等の争点を争う場合です。
CFJに裁判をすると分厚い書面をだして激しく争ってきます。
裁判をしてもあまりいい条件の和解提案は期待できませんので、きっちりと回収するには判決になることが多いです。
そのため、回収までに時間がかかります。
判決後も控訴してくることもありますので、回収までに訴訟提起から1年以上かかることもあります。
裁判をした場合、以下の点を強く争ってきます。
取引の分断
取引途中で完済している場合は取引の分断を争ってきます。
例えば2006年に一度完済して、2008年から再度借り入れをしている場合に取引の分断が認められると、2006年までに発生している過払い金は完済から10年以上経っているため、時効になります。
遅延損害利率計算
返済に遅れがあった場合はそれ以降は法定利息の1.46倍の遅延損害利率で計算せよ、という主張です。
この主張が認められると過払い金は減額されます。
CFJへの過払い金請求の注意点
過払い金請求をした会社のカードは解約になりますが、CFJは既に貸し付けをしていないため、解約のデメリットはありません。
倒産のリスク
CFJは2010年には新規の貸付を辞めていて、2016年には貸金業登録を廃止しているので、経営状態は良好とは言えなそうです。
CFJは裁判をする場合は回収までに非常に時間がかかりますので、裁判で時間をかけることがリスクになる可能性もあります。
不動産担保
CFJは取引途中から不動産担保契約に切り替えをしている場合があります。
この場合は、不動産担保ローンに切り替える前と切り替え後で取引が分かれているという主張をしてきます。
事務所によっては裁判をしていない
アイフル等でもある問題ですが、CFJ相手の場合は裁判をしない方針をとっている弁護士や司法書士の事務所が数多くあります。
裁判では時間がかかる上に非常に手間になる業者ですし、倒産のリスクもあることから裁判はせずに早期の回収を図るという意味合いですが、絶対に満額回収したいという人は事前に確認すべきでしょう。
過払い金請求の対応まとめ
CFJは消費者金融のなかでも過払い金の返還率が非常に悪い業者です。
裁判をしてもあまり増額した和解提案は来ませんので、判決を得ないと満額を回収することは難しいです。
倒産の可能性があるという噂もありますので、過払い金の回収は早めにしたほうがいいでしょう。