- セディナを任意整理すると返済は楽になるのか?
- 任意整理のデメリットを知りたい
- 相談した後の手続きはどうやって進めていくの
セディナはOMCカードやセントラルファイナンス、クオークが合併した会社で、利用をしている人が多いカード会社です。
2020年の7月にセディナとSMBCファイナンスサービスが合併して、現在はSMBCファイナンスサービス株式会社という社名になっています。
参考:合併に関するお知らせ|SMBCファイナンスサービス株式会社
キャッシングやショッピングの支払いが難しくなったら債務整理をすることで支払いを楽にすることができますが、債務整理の中でも任意整理の対応というのは貸金業者ごとに異なります。
SMBCファイナンスサービス(セディナ)との任意整理の和解内容
極端に取引期間が短くなければ任意整理後の利息は0%にしてもらえます。
分割回数も60回ほどと長期の分割払いに応じてもらえ、事情によってはそれ以上の分割回数にも応じることがあります。
ショッピングのリボ払いの分も同じ様に任意整理をすることができます。
またセディナでは過払い金が発生している可能性もあります。
- 任意整理後の利息は0%になる
- 60回ほどの分割払い(60回以上の分割になることもある)
- 過払い金が発生している可能性もあり
任意整理後の利息
セディナから借り始めて間もないような場合以外は、基本的に任意整理後の利息は0%になります。
※参考:法テラス:債務の整理をしたいと考えています。どのような方法がありますか?
分割回数
セディナは60回=5年ほどの分割払いにも応じてくれますし、内容によってはさらに長期の分割にも応じてもらえることもあります。
ショッピングのリボ払いは任意整理できるか
キャッシング以外にも、ショッピングのリボ払いの分についても任意整理をして、任意整理後の利息をカットして元金だけを60回ほどの分割で返済することができます。
ショッピングの利用分では過払い金は発生しません。
SMBCファイナンスサービス(セディナ)を任意整理するメリット
利息がなくなることのメリットがわかりにくいと思いますが、利息だけでも完済するまでの間に数十万円払うことになる人が多いため、
利息がなくなることで完済までに支払う金額が数十万円減る可能性がありますし、完済までの期間も早くなったりします。
さらにセディナは長期の分割払いにも応じてもらえるので、多くの場合毎月の返済額が減ることになります。
仮に50万円を借りて18%の利息で毎月14,000円ずつ返済していくと
任意整理をせずに返済する場合 | |
完済までの期間 | 4年4ヶ月 |
毎月の返済額 | 1万4,000円 |
完済までの利息返済額 | 22万円以上 |
返済を続けて行き、借入額が少なくなってきた時に返済額も少なくすると、さらに完済までの期間は長くなりますし、完済までに支払い利息の総額も増えることになります。
任意整理後の支払い
50万円の借金を任意整理をして利息0%、48回分割とした場合。
任意整理をした場合 | |
完済までの期間 | 4年 |
毎月の返済額 | 約1万円 |
完済までの利息返済額 | 0円 |
任意整理しない場合 | 任意整理をすると | |
完済までの期間 | 4年4ヶ月 | 4年 |
毎月の返済額 | 1万4,000円 | 約1万円 |
完済までの利息返済額 | 22万円以上 | 0円 |
※50万円の借入を60回の分割払いになった場合は、完済までの期間は5年になりますが、毎月の返済額は8,400円ほどになります。
任意整理のデメリット
セディナのカードは全て解約になります。
ブラックリストに登録されるので借金をしたりローンを組んだりすることは難しくなり、クレジットカードも利用できなくなる可能性が高いです。
借金をしないで現金で生活をするのであればブラックリストの影響は感じられないでしょうし、カードについてはデビットカードやpaypayを利用することでネットでの買い物等を同じように利用することができます。
SMBCファイナンスサービスのカードは解約になる
任意整理をした業者のカードは解約になるので、SMBCファイナンスサービスを任意整理するとSMBCファイナンスサービスのカードは解約になります。
SMBCファイナンスサービスのカードを何枚か持っている場合は全てのカードが解約になります。
ブラックリストに載る
任意整理をすると信用情報に事故情報として登録されるので、いわゆるブラックリストに載ることになります。
ブラックリストに載っている間は借金をしたり、ローンを組んだりカード作成等をすることは難しくなりますし、現在持っているセディナ以外のクレジットカードも解約になってしまう可能性が高いです。
ブラックリストの影響は任意整理した借金を完済後、5年間でなくなります。
※参考:CIC【信用情報とは】
SMBCファイナンスサービス(セディナ)での借金の減額や過払い金
セディナとの取引で過去に法律以上の利息で取引をしていた期間がある人は利息を直して計算をすると、借金が減ったり借金が全部無くなって過払い金が発生している可能性があります。
セディナは2007年の途中には法律の制限内の利息に見直しをしているので、2007年よりも前から借りていたなら借金が減ったり過払い金が発生している可能性が高いです。
セディナは2007年の途中までは法律以上の利息での取引を行っていたので、2007年よりも以前からセディナと取引をしていた場合には法律内の利息に直して計算=引き直し計算をすることで借金が減ったり過払い金が発生している可能性があります。
利息制限法の金利の上限 | |
10万円未満の借入 | 20% |
10万円以上~100万円未満の借入 | 18% |
100万円以上の借入 | 15% |
ただし、法律以上の利息になっているのはキャッシングだけなのでショッピングリボでは借金が減ったり過払い金が発生することはありません。
引き直し計算の結果、借金が全てなくなって過払い金が発生している場合は任意整理ではなく、過払い金返還について交渉を行っていきます。
借金がなくなり、過払い金が発生する場合はブラックリストに登録されることはありません。
参考:高利を支払っていた場合には、取り戻すことができるのですか?|法テラス
- 引き直し計算の結果、借金が10万円まで減った場合⇒減額後の10万円を任意整理して、利息をカットして元金だけを分割で返済することになる。
- 引き直し計算の結果、50万円の借金が全てなくなって過払い金が20万円発生してる場合⇒任意整理ではなく20万円の過払い金請求になる。
任意整理の流れ
まずは弁護士や司法書士との面談を行うことから始まります。
その後セディナから取引履歴を取得して現在の借入額や借金の減額や過払い金が発生していないかを確認し、利息カットや分割回数の交渉を行います。
任意整理の交渉は依頼から3か月~6か月ぐらいで完了し、セディナへの返済を再開します。
依頼者の人がする事としてはセディナへの返済はストップして、その間に積立金をすることになりますが、返済を止めてもセディナから連絡が来ることはありません。
- 弁護士や司法書士との面談
- 受任通知送付
- 積立金
- 引き直し計算
- 分割回数等の交渉
- 返済再開
面談
まずは弁護士や司法書士との面談を行い、借入額や収入や支出の状況を確認して、任意整理ができるかどうかを検討します。
受任通知送付
任意整理の依頼を受けた専門家はセディナに対して受任通知を送付し、取引履歴を取り寄せます。
受任通知が送られた後はセディナへの支払いは一旦止める必要がありますが、返済を止めてもセディナから本人への督促はありません。
積立金
セディナへの返済を止めている間、依頼者は専門家に対して積立金を行う必要があります。
積立金は専門家の費用の分割払いと、任意整理後に毎月返済を続けていくことができるかを確認するという意味合いがあります。
積立金を支払うことができなかった場合は、任意整理をしても返済を続けていくことはできないと判断されて、任意整理ができなくなる可能性があります。
任意整理では支払いができそうにない場合は、自己破産や個人再生を検討する必要があります。
引き直し計算~任意整理交渉
受任通知の送付から40日ほどでセディナから取引履歴が届きます。
取引履歴が届いたら専門家は利率を確認して、過去に法律よりも高い利息で取引があったようであれば引き直し計算を行います。
引き直し計算の結果、借金が減るようであればその減額後の金額で利息カットと分割回数の交渉を行い、借金が全てなくなって過払いになっているのであれば過払い金返還についての交渉を行います。
返済再開
任意整理の交渉が終わったら、交渉内容どおりに利息がなくなった元金だけを分割で返済していくことになります。
依頼者が行うこと
- セディナへの返済を止める
- 積立金をする
- 任意整理の和解成立後は和解内容どおりにセディナへ返済していく
セディナへの返済を止めている間に、任意整理後に毎月返済していけるかの確認と専門家の費用の分割払いのために、依頼者は専門家に対して積立金を行います。
任意整理を依頼してから3か月~6か月程度で任意整理の交渉がまとまるので、その後は任意整理の内容どおりにセディナへ返済をして行くことになります。
任意整理は家族や会社に秘密のまま手続きできる
任意整理は家族や会社に秘密のままでできますか
任意整理は自己破産等と比べて必要になる書類も少なく、セディナから連絡が来ることもないので家族や会社にバレる可能性が非常に少ない手続きです。
任意整理は、家族や会社に内緒のままで手続きができる可能性が高いです。
自己破産や個人再生だと、家族や会社の協力が必要な書類の提出を裁判所から求められますが、任意整理ではそのようなことはありません。
また、任意整理をした後はセディナから本人に対して連絡が来ることはないですし、郵便物が届くこともありません。
ただし、ブラックリストに登録されてクレジットカードが解約になったり、ローンが組めなかったりした際に不審に思われてしまう可能性はあります。
生活費等をクレジットカードで支払っている人は注意が必要です。
まとめ
セディナの借金はキャンシング、ショッピングリボも共に任意整理をして、任意整理後の利息をなくしてもらい60回ほどの分割回数で返済していくことができます。
また、セディナとの取引が2007年よりも前からであれば引き直し計算をするだけで、借金が減ったり過払い金が発生している可能性があります。
デメリットとしてはセディナのカードが解約になることと、ブラックリストに登録されることです。
ブラックリストに登録されている間は現金やデビットカード、paypayをうまく利用すれば支障はなく生活ができます。