SMBCファイナンスサービス(セディナ、OMC)の過払い金対応

  • セディナで過払い金が発生する条件は?
  • 過払い金が返金されるまでの期間
  • 過払い金請求のデメリットを知りたい

セディナはOMCカードやセントラルファイナンス、クオークが合併したクレジットカード会社です。

セディナは2020年7月にSMBCファイナンスサービスという会社と合併をして、会社名もSMBCファイナンスサービス株式会社になっています。

会社名は変わりましたが、OMCやセディナとの取引で発生した過払い金はSMBCファイナンスサービスから返還を受けることができます。

大手信販会社であるセディナは過払い金請求への対応は良心的ですが、具体的にセディナへ過払い金を請求するとどのぐらいの期間で過払い金を回収できるのか?

セディナ(SMBCファイナンスサービス)で過払い金が発生する条件、返還までの期間、デメリットは何があるか?解説します。

目次

SMBCファイナンスサービス(セディナ)で過払い金の対象になる条件

SMBCファイナンスサービス(セディナ)で過払い金が発生する条件を教えてください

過払い金は法律の制限よりも高い利息でキャッシング取引をしていた場合に発生します。

SMBCファイナンスサービスは2007年の途中に過払い金が発生しない金利に見直しているため、2007年までに取引があった場合だけ過払い金が発生する可能性があります。

過払い金は法律以上の高金利で返済をしていた人にだけ発生します。

利息制限法の金利の上限
10万円未満の借入20%まで
10万円以上~100万円未満の借入18%まで
100万円以上の借入15%まで

過払い金の対象期間

セディナは2007年の途中までは高金利で契約をしていたので、2007年までにセディナと取引をしていた人は過払い金が発生している可能性があります

また、過払い金の対象になるのはキャッシングだけなので、クレジットカードのショッピングリボ等では何年取引をしていても過払い金は発生しません。

まとめると2007年よりも前から、キャッシングの取引をしていた人は過払い金の対象になる可能性があります。

OMCカード、セントラルファイナンス、クオークでの取引

2009年にOMC、セントラルファイナンス、クオークの3社が合併してセディナになり、その後SMBCファイナンスサービスと合併しています。

OMC、セントラルファイナンス、クオーク、セディナとの取引で発生した過払い金は、現在SMBCファイナンスサービスから過払い金を回収することが可能です。

過払い金請求の流れ

過払い金請求の手続きはどのような流れで行われますか?

まずはSMBCファイナンスサービスから取引履歴という資料を取り寄せて、過払い金の計算をします。

取引履歴が届くまでは1ヶ月~2ヵ月ほどかかります。

計算後、その金額をSMBCファイナンスサービスへ請求して和解や裁判をして過払い金を回収します。

過払い金の計算をするには、SMBCファイナンスサービスから「取引履歴」というものを取り寄せる必要があります。

通常、他の会社では2週間ほどで取引履歴の取り寄せができますが、SMBCファイナンスサービスへ取引履歴を請求してから送付されるまで1ヵ月~2ヵ月ほどかかります。

SMBCファイナンスサービスの過払い金請求の対応は非常に良心的なのですが、取引履歴の送付は遅いです。

取引履歴が届いたら、利息を直して過払い金の金額を算出する=引き直し計算を行います。

SMBCファイナンスサービス(セディナ)の過払い金請求への対応

SMBCファイナンスサービスの過払い金請求への対応はどうなんですか?

SMBCファイナンスサービスの対応は良心的で、話し合いでも過払い金の元金の90%~100%の返還に応じてもらえます。

利息まで回収をするとなると裁判が必要になります。

過払い金がいくら発生しているのか分かったらその金額をSMBCファイナンスサービスへ請求します。

和解提案

過払い金請求後1~2週間ほどでSMBCファイナンスサービスから以下の内容の和解の提案がきます。

過払い金請求への対応
  • 過払い金元金の90~100%
  • 2~3か月後の返金

返還の割合

SMBCファイナンスサービスは裁判しなくても過払い金元金満額を回収することもできます。

過払い金には年5%の割合で利息が発生しますが、過払い金の利息については話し合いでは返還には応じてもらえないので、裁判をしないと回収することはできません。

返金期間

和解から2~3か月後の返還になります。

取引履歴の取り寄せに1ヵ月ほどかかるので裁判をせずに回収する場合、依頼から返還までの期間は3~4ヵ月ほどになります。

SMBCファイナンスサービス(セディナ)の訴訟対応

エポスカードで裁判をすることになるのはどのような場合ですか?

過払い金の利息まで回収をしたい場合や、取引の分断、私的和解等の争点を争う場合です。

争いがない場合は、訴訟提起後も判決になることは少なく、過払い金の利息を含めた金額を支払うという内容で和解になることが多い会社です。

過払い利息の回収

SMBCファイナンスサービスへ裁判をするのは主に過払い金の利息を回収する場合です。

多くの場合、訴訟提起後に早い段階でSMBCファイナンスサービスから、利息含めた過払い金満額を2~3か月後に返還するという内容の和解の提案が来て裁判は終了します。

争点がある場合はSMBCファイナンスサービスも争ってきます。

取引の分断

一度キャッシングを完済して、再度借り入れをするまでの取引がない空白期間が1年以上ある場合は取引の分断を争ってきます。

取引の分断とは、途中完済してから、1年以上の空白期間を経て再度借り入れを開始した場合に、途中完済までの取引とその後の借入の過払い金は別々に計算すべきという主張です。

※途中で完済することなく継続してキャッシングをしていた場合は、当然ですが分断の問題は発生しません。

途中完済から10年以上経っている場合に取引の分断が認められると、途中完済時点までに発生している過払い金は時効になります

私的和解

支払いが難しくなった場合等に、SMBCファイナンスサービスと和解書や覚書を交わして利息を引き下げていると過払い金が消滅していると争ってきます。

過払い金請求するデメリット

SMBCファイナンスサービスへの過払い金請求でデメリット等はありますか?

SMBCファイナンスサービスは解約になります。

また、SMBCファイナンスサービスでショッピングのリボ払い中に過払い金請求をすると過払い金とショッピングの残金で相殺されます。

SMBCファイナンスサービスへの過払い金請求をするとどんなデメリットが発生するのか?

カード解約

過払い金請求をすると請求をした会社のカードは解約になるので、SMBCファイナンスサービスへ過払い金請求すればSMBCファイナンスサービスのカードは解約になります

SMBCファイナンスサービスで複数のカードを利用している場合は全てのSMBCファイナンスサービスのカードが解約になります。

クレジットカードでショッピングを利用している人や、公共料金、ネット代金をカード払いにしている人は他の支払い方法に変更が必要になります。

カードが解約になるとポイントは無効になるので、貯めていたポイントを無駄にしたくない人は事前に使用するようにしましょう。

ショッピング残高との相殺

完済後に過払い金請求をする場合はブラックリストに載ることはありません。

しかしキャッシングを完済していても、ショッピングリボ等を利用していてショッピングの支払いが残っている場合は、過払い金とショッピングの残金とで相殺されます。

過払い金よりもショッピングの残金の方が多いと、相殺後の残金を任意整理するという扱いになるので、この場合はブラックリストに載ることになります。

例=ショッピングリボの残金100万円ー過払い金50万円=50万円を任意整理することになる。

銀行の保証会社

銀行のカードローン等でお金を借りる際は、保証会社というものがつきます。

銀行の支払いを滞納等した場合、保証会社が銀行へ返済して、その後は保証会社が本人へ督促業務を行います。

SMBCファイナンスサービスは地方銀行等の保証会社になっていることがあります。

SMBCファイナンスサービスが保証している銀行から借入がある状態でSMBCファイナンスサービスへ過払い金請求すると、保証が実行されることがあります。

保証が実行されるとブラックリストに登録されます。

SMBCファイナンスサービスが保証会社の場合も、銀行の借り入れを完済した後に請求すればブラックリストに登録されることなく請求することができます。

銀行からの借り入れがあっても、銀行の支払いが滞りなければ保証が実行されることなく、過払い金のみを回収できます。

過払い金請求まとめ

SMBCファイナンスサービスの過払い金請求への対応としては、取引履歴の取り寄せには時間がかかりますが、あまり過払い金の減額を求めることなく返金に応じる、良心的な対応をしてくれる業者です。

大手の信販会社ですのでクレジットカードを利用している人は多いですが、その場合はカード解約やショッピングとの相殺には注意が必要です。

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