- アプラスで過払い金が発生する条件は?
- 過払い金が返金されるまでの期間
- 過払い金請求のデメリットを知りたい
アプラスは大手の信販会社のため、ショッピングや車のローンで利用している人は多いです。
そのため消費者金融への過払い金請求では発生しないようなデメリットが発生する場合があります。
アプラスで過払い金が発生する条件
アプラスってクレジットカードとか自動車ローンで有名ですけど、過払い金って発生するんですか?
アプラスも以前は法律以上の利息で取引していた時期があるから、その時期から借りていたなら過払い金は発生するよ。
ただし過払い金が発生するのはキャッシングだけだから、クレジットカードのショッピングの取引とか自動車ローンでは過払い金は発生しないからね!
キャッシング取引ですね!利息まではわからないんですけど、アプラスで利息が高かった時期っていつなんですか?
アプラスは2007年ぐらいまでは利息が高かったから、2007年よりも前から借りていたなら過払い金が発生している可能性が高いよ。
アプラスはTSUTAYAのTカード等も発行しているけど、そのカードは2009年頃までは利息が高かったから、TSUTAYAのカードで2009年以前からキャッシングの取引をしていたなら過払い金がある可能性があるよ。
過払い金とは、利息制限法の制限を超える利率で支払ったお金です。
下記の利息よりも高い利息で返済を行っていた人には過払い金が発生します。
利息制限法の金利の上限 | |
10万円未満の借入 | 20% |
10万円以上~100万円未満の借入 | 18% |
100万円以上の借入 | 15% |
アプラスで過払い金が発生する期間の目安
アプラスは2007年の途中までは法律以上の利息に設定していたため、2007年よりも前からアプラスで借りていた人には過払い金が発生している可能性があります。
また、アプラスが提携しているTSUTAYAのTカードプラス等を利用していた場合、こちらは2009年頃までは法律以上の利息にしていたため、2009年までの借入開始であれば過払い金が発生している可能性があります。
※2010年よりも後に借り始めた人には過払い金は発生しません。
ショッピングでアプラスを利用していた場合
過払い金が発生するのはキャッシングでの取引に限られるので、ショッピングでは何年前からの取引であっても過払い金は発生しません。
過払い金請求の流れ
過払い金は以下の流れで請求します。
- 取引履歴の取り寄せ
- 引き直し計算
- 過払い金の請求or裁判
- 和解or判決
- 返金
アプラスからの取引履歴の取り寄せ
過払い金請求をするには、まずアプラスから取引履歴を取り寄せて過払い金の計算をする必要があります。
アプラスへ請求すると3週間ほどで取引履歴が送付されてきます。
取引履歴には過去の借入や返済の内容が全て記載されているので、取引履歴が届いたら過払い金の計算を行います。
アプラスの過払い金請求への対応
アプラスの過払い金請求への対応はどうなんですか?
消費者金融よりはいいけど信販会社の中ではあまり良い対応ではないね・・・
そうなんですか・・・
話し合いでは過払い金元金も全額返してくれることは少なくて、過払い金元金の7割~9割ぐらいの返還になることが多いよ。
それ以上は裁判が必要になるね。
アプラスへ過払い金請求をすると1ヵ月ほどで和解の提案がきます。
・過払い金元金の70%~90%
・1~3か月後の返金
返還割合
アプラスは過払い金元金の7割~9割程度であれば裁判をしなくても回収することができます。
消費者金融と比べるとまだ良心的な金額を提案と言えますが、信販会社の中ではあまり良いとは言えない金額です。
回収期間
和解から1~3か月後の返還になります。
裁判対応
アプラスに裁判をした場合の対応はどうなんですか?
裁判でも結構争ってくるから、早期に利息まで含めた金額で和解になることは少ないね。
そうなんですね・・・
弁護士をたてて争ってくることもあるから、時間がかかることは覚悟しておいた方がいいかもね。
過払い金には年5%の割合で利息が発生します。
しかし、利息については話し合いでは返還に応じてもらえないため、利息まで回収するには裁判をする必要があります。
裁判をするとアプラス側も争ってきて、内容によっては弁護士をたててくることもありますので、他のクレジットカード会社と比べて回収は簡単ではありません。
裁判で争ってくる点
裁判では具体的にどういった点が争いになるんですか?
アプラスに限ったことではないけど、取引の分断があれば当然争ってくるね。
ふむふむ。分断ですね。
後はリボ払いと一括払いのキャッシング取引どちらもある場合にどちらも混ぜて計算すると、別々に計算するべきだという主張をしてくるよ。
さらに一括払いのほうは毎月完済しているから、完済から10年経っているものは時効になるという主張もしてくるね。
アプラスへ裁判をした場合に争ってくる点の一部を挙げていきます。
リボ払いと一括払い
アプラスのキャッシングには毎月一定額を支払うリボ払いと、借りた分を翌月に一括で返済する一括払いがあります。
このリボ払いと一括払いは別々に計算をするべきで、一括払いの方は返済の都度過払い金の時効が進行するという主張をしてきます。
取引の分断
どこの業者も争ってくる点ですが、取引途中に一度完済をしていて、後でまた借りている場合に、途中完済時点までの過払い金と後で借りたところの過払い金を別々に計算せよという主張です。
別々に計算すると過払い金は少なくなりますし、この主張が認められた場合は途中完済から10年以上経っていると、途中完済時点で発生している過払い金は時効になります。
分断が認められると第一取引を完済した2007年時点の過払い金は時効になり、第二取引は2010年以降の借入のため過払い金発生しないので過払い金を回収することができなくなります。
アプラスへ過払い金請求する際の注意点
アプラスへ過払い金請求するにあたって注意する点はありますか?
アプラスに過払い金請求をするとアプラスのカードが解約になるよ。
あとはショッピング取引の支払いが残っていると過払い金とショッピングの残金とで相殺されることになって、ショッピングの残金の方が多くて相殺しきれない場合は残金を任意整理する扱いになるから注意が必要だよ!
任意整理になっちゃうんですね・・・
自動車ローンをアプラスで組んでいる場合も同様に残債と過払い金とで相殺される可能性もあるし、最悪車を引き上げられてしまう可能性もあるからアプラスで自動車ローンを支払い中の人は特に注意が必要だよ!
アプラスへ過払い金請求する際にデメリットが発生する可能性がある注意点を挙げていきます。
アプラスのカード解約
アプラスへ過払い金請求するとアプラスのカードが解約になります。
ただし、過払い金請求ではブラックリストに登録されることはないため、アプラス以外の会社のカードに影響はありません。
アプラスのカードで、ショッピングやネット代金、携帯代金、公共料金等の支払いをしている人は他の支払い方法に変更する必要があります。
ショッピング返済中の場合
アプラスのカードでショッピングを利用している状態で過払い金請求をすると、過払い金とショッピングの残金とで相殺されます。
ここで問題になるのが、過払い金よりもショッピング残高のほうが多くて相殺しきれない場合です。
ショッピングも含めて完済してから過払い金請求すればブラックリストの問題なく請求することができます。
自動車ローン(オートローン)
アプラスは自動車ローンが有名で利用している人は多いです。
アプラスで自動車ローンを組んでいる状態でアプラスへ過払い金請求をすると、過払い金と自動車ローンで相殺され、相殺しきれない時は最悪車が引き上げられてしまう可能性があります。
内容によっては過払い金請求だけをできる可能性もありますが、安全なのはオートローン完済後の請求です。
過払い金請求対応まとめ
アプラスは大手の信販会社ですが、他の信販会社と比べると過払い金請求への対応は良いとは言えません。
また、クレジットカードを利用していたり、オートローンを組んでいる場合は注意しなければ大きなデメリットが発生する可能性がある会社です。