アイフルの過払い金請求対応【裁判しないと過払い金返還率は低い】

  • アイフルで過払い金が発生する条件
  • 過払い金の返金まではどのぐらいの期間がかかる?
  • 過払い金請求のデメリット

アイフルと長い間取引があった人には過払い金が発生している可能性があります。

しかし、アイフルは大手の消費者金融の中では過払い金の回収が困難な会社です。

アイフルで過払い金がでるのはどのような取引をしていた人か?アイフルの過払い金請求への対応、デメリットは発生するのか?解説します。

目次

アイフルで過払い金の対象になる条件

アイフルで過払い金が発生する条件を教えてください

法律の制限を超えた利息で支払っていたなら過払い金は発生します。

利息を覚えていない場合は、アイフルは2007年の7月以前は28.835%での取引を行っていたので、2007年7月以前から取引をしていたなら過払い金が発生している可能性が高いです。

過払い金は下記の法律よりも高い利息で取引を行っていた人にだけ発生します。

例えば50万で借り入れをしていたなら18%よりも高い利息で返済していると過払い金の対象になります。

利息制限法の金利の上限
10万円未満の借入20%まで
10万円以上~100万円未満の借入18%まで
100万円以上の借入15%まで

いつからの取引なら過払い金は発生するのか

アイフルは2007年の7月までは法律よりも高い利息で取引をしていたので、2007年7月以前から借りていた人は過払い金請求の対象になります。

反対に2007年の8月よりも後に借り始めた人には過払い金は発生しません

株式会社ライフは2011年にアイフルへ合併されたので、ライフで発生した過払い金もアイフルから回収することができます。

株式会社ライフからライフカードへ債権が移っていることもあり、そのケースではアイフルではなくライフカードへ請求をする必要があります。

アイフルで過払い金が発生する条件

アイフルの過払い金請求への対応と流れ

アイフルの過払い金請求への対応を教えてください

アイフルへ過払い金をすると話し合いでは過払い金の4~6割の返金に留まります。

話し合いだとそれ以上の回収は難しいので、それ以上の返還を求めるとなると裁判をする必要があります。

アイフルの過払い金請求への対応は、他の業者と比較しても悪い部類に入ります。

取引履歴の取り寄せ~引き直し計算

過払い金の金額を計算するために、過去の借入や返済が一覧になった取引履歴というものをアイフルから取り寄せる必要があります。

取引履歴の取り寄せは請求してから1か月以内に届くことが多いですが、アイフルでは取引履歴の取り寄せに1ヵ月半~2ヵ月ほど時間がかかります。

取引履歴が届いたら法律内の利息に見直しての計算=引き直し計算を行い、過払い金を算出します。

和解提案=返還率と期間

過払い金の計算後、その金額をアイフルへ請求すると2週間ほどで下記の内容で和解できないかと連絡があります。

和解案
  • 過払い金元金の40~60%
  • 1ヶ月~6か月後の返金

他の会社に比べて、返金割合はかなり低いです。

過払い金が100万円発生していても40~60万円ほどの返還にとどまるので、それ以上の金額を回収するには裁判が必要です。

返金までの期間について、取引履歴の取り寄せに1か月半ほど、過払い金の請求から和解提案まで2種間ほど。

和解から返金まで1~6ヵ月ほどかかるので、依頼から回収までは3か月~8か月かかります

裁判での回収について

アイフルへ裁判した場合の対応を教えてください

裁判をしても良い条件での和解は見込めず、利息まで含めた全額を回収するには基本的には判決が必要になります。

また、裁判所の移送の申し立てをしてきたり、控訴したりもするので過払い金が回収できるにしても時間はかかり、1年以上かかることもあります。

和解提案では納得いかないのであれば裁判が必要になりますが、裁判をしてもアイフルからの回収は容易ではありません。

他の会社だと裁判を進めていくと、利息まで含めた金額で和解することが多いです。

アイフルは裁判をしても過払い金全額に満たない金額での和解提案しかしてこないので、全額を回収するとなると判決まで至ることになります。

アイフルが裁判で争ってくる点をまとめました。

移送申立て

裁判は依頼者の住所地の裁判所か、アイフルの本社がある京都の裁判所で行う必要があります。

しかしアイフルは依頼者の住所地で裁判をすると、京都の裁判所で裁判をしてほしいという内容の申立てをしてきます。

裁判所の変更が認められることはほとんどないですが、裁判が延期になるので余計に時間がかかってしまいます。

控訴

アイフルは第一審判決後に控訴をしてくることがあります。

控訴されればその分回収までの時間がかかるので、裁判提起から回収まで1年以上かかることもあります。

取引の分断

取引の途中に一度完済し再度取引を行っていると、取引の分断を争ってきます。

取引の分断とは、一旦完済してから再度借入を開始しているケースで、途中完済までの取引と再借入れ以降の取引の過払い金は別々に計算せよという主張です。

反対に、取引の最初から最後まで一つの取引として計算をする方法を一連計算と言います。

一連計算よりも、取引の分断で最初の取引と後の取引を別々に計算すると過払い金は少なくなります。

特に問題になるのは途中完済から10年以上経っている場合です。

途中完済から10年以上経っていると、途中完済時点で発生している過払い金は時効になり回収をすることができなくなります

遅延損害金利率での計算

返済日よりも遅れて返済した箇所があっても、通常はその遅れた日数分だけ遅延損害金を支払えば、以降はまた通常の利息での取引となります。

しかし、アイフルはその遅れた日以降はすべて遅延損害金利率で計算しなければいけないという主張をしてきます。

遅延損害金利率は法定利息の1.46倍なので、18%での取引の遅延損害金利率は26.28%、2010年6月18日以降は20%になります。

この主張が認められると過払い金がゼロになるか、減額されてしまいますが、反論をしていけば認められる可能性は低いです。

アイフルへの過払い金請求でのデメリット

アイフルへ過払い金請求をしてデメリットは発生しませんか?

過払い金請求をする会社は解約になるので、今後もアイフルを利用し続けたい人は注意が必要です。

また、アイフルが保証している銀行からの借入がある場合は、過払い金請求によってブラックリストに登録される可能性があります。

アイフルは解約になる

過払い金請求をする会社のカードは解約になるので、アイフルへ過払い金請求をするとアイフルは解約になります。

しかし、ブラックリストには登録されないため、他の会社のクレジットカードが解約になることはありません。

アイフル保証の銀行

アイフルは地方銀行のカードローンの保証会社になっていることがあります。

アイフルが保証している銀行の返済に滞りがなければ、基本的には銀行借り入れはそのままで過払い金請求をすることができます。

しかし、過払い金請求時に銀行の返済が滞っていると保証が実行される可能性があります。

この保証が実行された時点でブラックリストに登録されます。

保証が実行されると銀行の残債と過払い金とで相殺されることになり、残債が多い場合は相殺後の残債を任意整理することになります。

アイフルが保証している銀行からの借入がなければ、保証の問題は起きないのでブラックリストに登録されることもありません。

アイフルへの過払い金請求のデメリット

過払い金請求まとめ

アイフルは大手の消費者金融ですが、他の大手消費者金融のアコムやプロミスと比べると過払い金の回収は難しい会社です。

裁判をしなければ低額の和解提案しかだしてこなく、裁判をすると徹底的に争ってきます。

弁護士や司法書士もアイフルに対しては裁判をしない方針の事務所もありますので、満額回収希望の人は事前に確認をした方がいいでしょう。

完済後に過払い金請求をする場合はブラックリストに登録される心配はありません。

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